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有名予備校の人気講師が教える 国試対策のツボ
第1回 最近の国試の傾向と対策は?

2009/09/29
Dr.山崎(MECBOOK監修)(MECCBT模試監修)

Dr.山崎(MECBOOK監修)(MECCBT模試監修)

医師国家試験予備校メックの講師や模試監修者として豊富な経験を持つDr.山崎が国試対策のツボを伝授します。試験の出題傾向や国試出題員の分析などのノウハウはもちろん、医師として必要な知識を身につける方法を解説します。

“先生オタク”の出題分析と対策法


私は学生時代から優れた医師の先生の研究や業績を調べるのが好きな“先生オタク”でした。だから、6年生の夏に、国試の問題を作成する委員の先生の一覧が発表されると、それぞれの科目を担当する先生の専門を詳しく調べ上げました。

国試の直前には、それぞれの先生の専門分野を重点的に勉強しました。呼吸器の分野では、間質性肺炎が専門の先生が問題を作成するので、間質性肺炎をより深いところまで勉強しておく、といった具合です。また、食道がんが専門の千葉大の先生が問題作成を担当していることがわかっていたので、国試で食道の画像問題が出た瞬間に、問題文を読まずに食道がんに○をつけることができました。

もちろん、あとでちゃんと問題を読みましたが、少なくとも時間の節約になりました。これは奥義中の奥義ですが、こうした出題分析の延長線上で、私はいまも国試の出題予想をしているわけです。

“先生オタク”の研究の成果で、模擬試験の段階から自分の予想した問題が出題されることが多くなり、実際の国試でも予想通りの問題が数多く出題されました。模擬試験では全国で上位に入り、東京逓信病院で外科の研修を受けることになった時には、ある予備校から講師にならないかという勧誘もあったほどです。悩みましたが、研修と講師を同時にやるのはやはり無理だとわかり、その時は断りました。

最近の国試は、以前とは出題傾向が大きく変わってきています。医療事故がたびたび報道されるようになって国の方針ががらりと変わり、かつてよりも臨床の問題が数多く出題されるようになってきました。しかし、問題を作成する先生方の専門を調べる出題分析と対策は、現在の国試でも十分に有効なはずです。

こうした勉強は、かつての私がやったようにみなさんが自主的に実行することもできます。インターネットが普及して、出題委員の先生の専門を詳しく調べたり、学会の動向を調べたりするのもずいぶん楽になりました。

前回(2008年度)の国試の傾向


今年春に実施された「第103回医師国家試験」の特徴は、臨床の基礎の基礎と言っていい問題が数多く出題されたことです。例えば「採血に使用する器具はどれか選べ」という問題で、器具の写真の中から正しいものを選んだりする。あるいはショック症状になった患者に、真っ先に何をするか? 当然、点滴です。そういう当たり前の問題がパンと出てくる。単に知っていれば解ける問題です。

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