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第7回:私の病院チェックポイント解説(その1)

2009/12/15
賀来 敦(社会医療法人北斗 北斗病院研修医)

以前、合同就職説明会参加時や病院見学時にはマイチェックリストを作っていた方がよいと言うことを述べた。今回はその一部について解説する。

ただし、まずマイチェックリストありきではない。病院実習の現場や、それに関連して多くの人と話しているうちに様々な意見を耳にする。賛同できる意見もあれば、それは違うと思うこともあるだろう。そのうちに自分の重視する価値観が段々と明確になっていく。その中で作成していくものと考えてほしい。

だからこそ人によって項目は全く異なるし、実習中にも変化していくものである。このチェックポイントはあくまでも私の価値基準にそったモノであることを、はじめにお断りしておく。

人によって優先項目が「給与」や「勤務地」或いは「QOL」であっても、全くかまわないと私は考えている。というのは、病院体質・病院理念と自分の価値観がかけ離れていると勤務は長続きしないと思うからである。


電子カルテか?

私の中では電子カルテが導入されているか否かというのは、必須項目であった。たとえば、カルテが検査室に行っている。他科受診で手元にないなどとなると、業務の遂行に支障が出る。或いはX線フィルムがどこかに行って見つからないなどは愚の骨頂である。そんなことでストレスを抱え込みたくはなかった。
夜間救急外来で受診した患者さんを翌日以降の他科受診に紹介したときのフォローも、電子カルテなら患者IDを控えておくだけで容易にできる。紙カルテの場合、取り寄せるのも一苦労だ。
そして、最大の理由は、「医者の汚い字で書かれたカルテを暗号解読するような無駄なことはしたくない」で、ある。


研修医の年間平均執刀件数

これは、外科のDr.がどれくらい研修に対して理解があるかの指標になる。内科系志望の研修医に対してさせてもらえるのは精々「鼠径ヘルニア」の様な比較的危険度の低い手術に限られるだろうが、それでも執刀は執刀である。これはかなり施設間で差があった。しかし、指導医に聞いても到達度に応じてなどと口を濁すだけである。従って、研修医にズバッと聞いた。「一年目で何回執刀しましたか?」
外科系志望なら、むしろ2年目にどれくらい執刀しているのかをきいたほうがよいかもしれない。1年上の先輩にあたる、当院の脳外科志望研修医はクロサブ(注1)では横に指導医がいるものの執刀をバリバリしていたらしい。これが普通なのかどうなのかの判断基準を私は持ち合わせていない。それこそ多施設からヒアリングし、比較検討しないとわからないだろうと思う。

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