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第4回:どの病院に行ってみようか?(2)~合同就職説明会に参加してみよう~

2009/11/04
賀来 敦(社会医療法人北斗 北斗病院研修医)

興味のある病院が多数あっても、時間の都合上、実際に訪問できる病院の数は限られる。私の17施設は相当多い方だろう。(一学年上の他大学の知り合いに30施設という強者もいたが、これは例外中の例外だと思う)

それでは、どうやったら多数の施設を一度に比較できるのだろうか。Web上で病院ホームページの情報や、マッチング協議会、REIS-臨床研修プログラム検索サイトで比較するのも良いのだが、研修医の生の声や研修担当者の対応を実際に確認しておきたい。

そんな場合は「医学生のための臨床研修指定病院合同セミナー(レジナビ フェア)1」といった、いわゆる合同就職説明会に参加して病院情報を収集するのもいいだろう。意外に、有名研修病院でありながら実は学生対応がおざなりであったり、逆に地方の無名病院であっても真摯に研修に取り組んでいたりすることが分かるなど、新たな発見を得られることがある。

なお、レジナビフェアとはWebサイトの「レジナビ」を運営するメディカル・プリンシプル社が主催する初期および後期研修の病院合同セミナー。全国各地で開催され、100以上の病院、1500名以上の医学生が参加している。研修病院の情報収集が効率よく行え、最大規模のモノは、毎年7月中旬に東京で開催されている。遅くとも5年次、早ければ3年次での参加をお奨めする。

私がレジナビフェアに参加したのは5年生の夏だったが、3~4年生の間にいくつもの病院へ見学に訪れていたため、研修病院に対して自分が求めるものがほぼわかっていた。実際に現場に行ってみなければ自分が何を求めているかはわからないものだ。個々人によって症例数だったり、ひたすら手技をこなすことだったり、ゆとりのある生活だったり、或いは給料だったりする。

私の場合は以下に示した内容(施設ごとの設備と研修システム)について合同就職説明会参加時にもれなくどの施設についても一律にチェックしていた。

表:施設チェック項目
  • 電子カルテか?院外処方か?
  • 処方の疑義照会は外来直通か?薬剤部経由か?
  • 研修医の年間平均執刀件数
  • 内科での平均受け持ち患者数
  • 漢方を使用しているか?
  • ACLSおよびJATECの指導はあるか?
  • 常勤、非常勤医師比率(医師定着度)
  • 院内勉強会頻度(コメディ共同or医師単独?)
  • 担当医制か?チーム制か?
  • 救急夜間当直システム
    (準夜制を取り入れているか?)
  • 研修プログラムのフレキシビリティ
    (2年次のスケジュールはいつ決まるのか、科の変更は何ヶ月前まで可能か)
  • 出退勤管理システム
(参考項目)
  • 同期研修医数
  • 症例数
  • どの程度まかされるのか
  • 雑用の多さ
  • 立地条件
    (近隣の食事処。コンビニ。院内銀行郵便局)
  • 上級医の年齢・人数
  • 病院同士の連携
  • 医局の様子
    (小部屋に分かれているor大部屋、夕方以降の人の集まり具合)
  • 救急外来の様子
  • 職員食堂の充実度
  • 院内保育所

この項目の是非や意味合いの説明は省くが、病院間の差が顕著に表れたと思っている。

個人によって、重要視したいポイントは異なるであろうが、複数の施設を比較するためにもマイチェックリストは作成していた方が良い。リストを作成することで聞き漏らしの防止にもなる。

リスト作成時の注意点としては、なるべく定量化できるような指標にすること。そして雰囲気などの曖昧な部分を、いかに定性化した項目に落とし込むかであろう。

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