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医者選びは女性が美容師を選ぶのに似ている「自分にとってかけがえのないもの」をあずけられる相手、とは

2009/05/12
医療コラムニスト 21世紀医療フォーラム取材班 狩生聖子

何軒目かでようやく正しい診断がつき安堵
「あなたにはこの治療がよい」といってくれたらうれしい

 命にかかわることもある病気を診断・治療する医療とヘアスタイルを施す美容院。目的や実施する内容は大きく違うが、「髪は女の命」といわれるように、体と同様、髪も自分にとってかけがえのないもの。どう扱われるかで運命がかわるといっても過言ではない。
実際、利用する側にとって、求めるものが両者、ぴたりと一致するのだ。具体的には「技術」「利用者ごとに合う施術を提供できる」「人間性」の3つである。

美容師選びのポイントになる技術はカットやパーマなどの技術である。私が最も長く通っている店の美容師はとにかく、カットが速くてうまい。その技術は業界でも有名らしいが最初はほかの美容師のそれとどう違うのか、まったくわからなかった。
しかし、カットをしてもらって2、3カ月たつとその差がはっきりとわかった。それまでの美容師ではちょっと伸びると収集がつかなくなってしまうヘアスタイルが、上手な美容師にかかるとまったく問題がなく、長いなら長いまま、維持できる。邪魔にすらならないのだ。

髪の特徴を理解しているからできることなのだろう。これが医師であれば診断が適格だということだろうか。問診や検査から患者の訴えの原因を探り、それに応じた治療を提供してくれること。簡単なようだが難しい。以前、知り合いの外科医からこういわれたことがある。
「優秀な医師かどうかは診断名をきちんといえるかどうかでわかるよ。病院に行ったら『私の病気は何ですか?』って聞いてごらん。意外に答えられない医師が多いんだ」
確かに軽いと思われる皮膚の症状でさえ、処方された薬でなかなかよくならないことがある。何軒目かでようやく診断がつき、症状がみるみるよくなると患者は、「やっと原因がわかった」と本当にうれしく思うものだ。

 次に「利用者ごとに合う施術を提供できる」という点。これは前出の技術をお客さんや患者さんの状態に合わせてアレンジできるかどうかということ。
 美容室に行くと必ず「どんな髪型にしますか?」と聞かれる。口で細かく要望を説明する客もいれば、雑誌やヘアカタログなどから希望のスタイルを提示する人もいる。若い美容師などは「はいわかりました」と黙って施術を始めるが、多くの客が望むのは、
「あなたにはこちらの髪形のほうが似合うのではないか」「髪質から考えると別の方法でパーマをかけるのがいいのではないか」といった具合に専門家の立場で利用者に合ったヘアスタイルを親身に考え、アドバイスしてくれる美容師である。

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私の考える良い医者・良い医療 新着一覧

  • 医者選びは女性が美容師を選ぶのに似ている「自分にとってかけがえのないもの」をあずけられる相手、とは(2009年5月12日)
    医療コラムニスト 21世紀医療フォーラム取材班 狩生聖子

    久しぶりに実家に帰り、偶然開けた引出しには病院の診察券が山ほど入っている。母親がここ数年、原因不明のしびれで悩んでいる。「あの病院はいいよ」と噂を聞くたびに受診してみるが、なかなか効果が得られないのだという。「A先生がいてくれたら、よかったのに」とぼやいている。数年前まで内科の医師として近くの総合病院に来ていたA医師はとても話しやすく、疑問があったら遠慮なくいえる雰囲気があった。治療方針も明確で、説明もわかりやすく、説得力があり、母はかかりつけ医としてその医師をとても頼りにしていたという。(続きを読む

  • 一人の名医よりも複数の良医、有名病院よりも優良病院(2009年4月16日)
    統合医療福祉中村直行研究室 中村直行

     「良い医者、良い医療とは」と聞かれれば、医療を受ける側か、提供する側かによって返ってくる答えが異なる場合もあるでしょう。また、勤務医か開業医かによっても捉えかたに微妙な温度差が出てくる場合もあります。想定できる範囲で無理やり結論を引き出すと、患者やご家族のお気持ちや視点も理解できて、安全で最良の医療を最小必要限提供し、患者やご家族を安心させることができる医者や医療が、「良い医者、良い医療」ということになるのかもしれません。では、反対にお薦めできない医者とは一体どのような人なのでしょうか。あくまでも主観ですが、箇条書きにしてみましょう。(続きを読む

  • 臨床試験のプラセボ効果は排除の対象。
    しかし、医師の人間力は患者治癒の源泉
    (2009年4月13日)
    医療コラムニスト 21世紀医療フォーラム取材班デスク 油井富雄

    多くの場合、取材対象となる医師は、「その道の権威」「研究者として業績がある医師」「関係する医学学会で重要な位置にある医師」「肩書きが立派な医師」「コメントを的確に出してくれる医師」「話題となっている医師」……などである。(続きを読む

  • 良医はゼネラリスト(2009年3月25日)
    医療コラムニスト 21世紀医療フォーラム取材班シニアライター 田野井真緒
  • コミュニケーションの重要性(2009年3月7日)
    医療コラムニスト 21世紀医療フォーラム取材班記者 西森 聡

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