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“知られざるがん”小児がんへの正しい理解と、小児がんの子どもたちへの支援をめざして

2009/11/16
NPO法人 ゴールドリボン・ネットワーク 理事長 松井秀文 氏

幼い愛娘を亡くした男親の無念さが切々と伝わってきて、居ても立ってもいられず、文末にあった「守る会」の事務局を訪ね、いろいろな方の手記を読ませていただきました。そこにあったのは、親御さんたちの大変なご苦労、並々ならぬ思いでした。それがずっと心に残っていたので、私がアフラックの社長時代にできるだけのことをしようと、国立がんセンターの、今は亡き大平睦郎先生のペアレンツハウス構想実現のために建物を作り、運営費はアフラックやアフラックの代理店(アソシエイツ)を中心に寄付を集めて支援することにして、その事務局を守る会にお願いしました。今、江東区亀戸に1棟、台東区浅草橋に1棟運営されており、今年11月中旬に、大阪に1棟がオープンします。

親をがんで亡くした高校生のための“公益信託アフラックがん遺児奨学金”をつくったのも、私の気持ちの中では、“子どもとがん”という問題意識がずっとあったからです。

乳がんは、患者さんに年齢の高い方が多いこともあり「治してもらってありがたい」という思いから、「ピンクリボン」運動へ寄付をされる方も多いと聞いています。しかし、小児がんの場合は、親が若く、自分たちの生活に精一杯の年齢で、「ありがたい」とは思っても、なかなか寄付には結びつきません。そのことも、「ゴールドリボン」運動をやろうと思った1つの大きな理由です。

ゴールドリボン支援自動販売機

――ゴールドリボン・ネットワークを設立、運営される際に、サポート企業の募集、その維持にご苦労されていると思います。最近、目立つ支援としては、「ゴールドリボン支援自動販売機」がありますが、これについてご説明ください。

松井 自販機による支援形態を提案してきたのは、私どものアフラック代理店の方でした。それはNPO法人ゴールドリボン・ネットワークのロゴの入った自動販売機で商品を購入いただくと、その売り上げの一部が私共に寄付され、それによって我々の活動である小児がんの治療研究や、患児のQOL向上のための研究、患児の入院生活の環境向上等の費用に充てられるというものです。 ダイドードリンコさんの第1号機が長野に設置されたのを皮切りに、みちのくコカ・コーラボトリング、キリンビバレッジの各社さんのご理解ご支援を得て、設置箇所も徐々に増えつつあります。さらに、アフラックやアフラックの関連企業のアフラック保険サービス、アフラック収納サービス、代理店(アソシエイツ)だけでなく、第一生命や大日本印刷といった大手企業が、支援自販機を設置してくださるという、嬉しい申し出をいただき、既に設置が展開されています。

新潟では、お笑い集団のNAMARA+ゴールドリボンのコラボレーション自販機があって、NAMARAの知名度やゴールドリボンを支援して下さっている医師の佐藤万成先生、全面的に協力いただいた、にいがた調剤薬局の大石美也社長のおかげで自販機の設置が拡大しております。他にも、広島のアクト中食、アイ・エム・エス・ジャパン、ユニカフェなどの企業の皆様から、我々の活動に対し、商品の売上の一部を寄付いただいたり、活動の場所を提供していただいたりしております。企業側としても付加価値を高めることにつながるというお考えのようで、ほんとにありがたいことに、徐々に支援の裾野が広がりつつあります。

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