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ジュネリック医薬品は悪者か。

2009/08/10
医療ライター 須藤公明

 さらに、新しい動きもみられる。「バイオ後発薬の開発加速」という見出しがついた記事が新聞などをにぎわしていることだ。日本でも、遺伝子の組み換え技術などによって開発されたバイオ医薬品の後発薬開発が本格化する、という主旨である。バイオ後発薬については、欧州ではすでに承認制度が整備され、米国では法整備が進行中だ。日本では厚生労働省が3月に開発指針を出した。それによって、不妊治療薬などで商品化の動きが強まってきたというわけである。

 バイオという先端分野でもジュネリック医薬品問題が勃発しているわけだが、何も医薬品に限らず、知恵と工夫で低価格化できるものは、すればいい。もとより特許は尊重すべきだが、それは法的に保護されるはずだし、それによる利益も享受できるはずだ。期間の問題があるなら、それは見直しの議論をすればいい。安価な医薬品が増えれば、医療費は少なくてすむし、その恩恵にあずかる人も多くなる。健康回復に役立つのである。さらに付言すれば、「真似は学びの始まり」であり、それは進歩の一里塚なのだから。

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