日経メディカルのロゴ画像

医療と情報~そもそも医療情報とは一体何なのか

2009/03/26
統合医療福祉中村直行研究室 中村 直行 

 そもそも医療情報とは一体何なのでしょうか。簡潔な言い方をすれば、医療情報とは、その文字が示す通り医療に関連する情報ということになります。

 では、医療に関連する情報とは、どのような情報なのでしょうか。誰がその情報をどのように発信したり受信したりしているのでしょうか。情報は数値で現わされているのでしょうか。その情報が正しいか否かはどのように導き出されているのでしょうか。

 これらを考えることで、医療情報という言葉が持つ意味の深さや、裾野の広さが推し量られてきます。

コミュニケーションが、医師・患者間の基礎情報となる

 具体例を引き合いに出してみましょう。例えばあなたが、明け方から腹痛を伴う下痢や嘔吐が激しく、買い置きしてある常備薬では症状の改善が見られず、たまらずに近隣のクリニックに駆け込んだとします。

 医師はあなたに「どうされましたか」と問いかけ、あなたは前述の症状を伝えます。そして、医師とあなたの間で質疑応答が繰り返されます。

 「どのように痛いのですか。痛みや下痢や嘔吐はいつごろからですか。このような症状は今回が初めてですか。作晩何を食べましたか。ご家族は同じものを食べましたか。ご家族には痛みや下痢や嘔吐が見られますか。ここに来られる前に何か薬を服用しましたか」等々の質問が、いわゆる問診という形で行われます。

 医師はこれらの質問に対するあなたからの回答を、一言一句漏らさずに真剣に聞こうとし、そこにコミュニケーションが生まれます。まさに、このコミュニケーションで交わされる内容が、医療に関連する基礎情報のやり取りの一つなのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んでいる人におすすめ