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うつ病は脳の中のホルモンの問題?

2009/04/10
米山 公啓

 確かに、SSRIだけを飲んで、画期的によくなっていくうつ病の患者さんは多いのですが、中にはなかなかよくならない患者さんもいます。

 その原因はいくつかが考えられます。1つには、うつ病の治療薬を飲んですぐに効果が出るのではないということです。効いてくるには少し時間がかかります。SSRIでは最低1週間は飲み続けていないと、効果がでて来ないので、飲んでも効かないと思って、十分な効果がでる前にやめてしまう場合です。

 また薬が効いてくると、よくなった理由が、実際に薬の効果なのか、自然に治ってきたのかわからなくなって、自分の判断で薬をやめたり、量を減らしてしまうことがあります。これも治療効果がでなくなる理由の1つです。

 もちろんSSRIだけではよくならない場合もあり、その時は、精神安定薬など他の薬との併用が必要になります。前述したように、脳の中の神経伝達物質の動きは複雑で、SSRIだけ飲んでいればいいという場合だけではないので、辛抱強く、薬物治療を続けることも必要です。

  

うつ病は薬でよくなる場合がほとんどです。問題は薬の作用と重要性を理解して、辛抱強く治療を続けないことなのです。

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