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子どもが専門のはずの小児歯科。でも、「泣くから治療ができません」といわれて困る母親

2009/09/15
21世紀医療フォーラム取材班 ライター 狩生聖子

小児歯科の標榜はあっても十分な治療を行えない施設も多い。背景には、「子どもの治療には時間がかかる」などがあるようだ。小児歯科を志す歯科医師にも減少傾向が。

「小児歯科」の標榜があったから受診したのに、実際には「子どもを十分に診ることができない」歯科医院が少なくないという現状。

「泣くので治療はできません」。
子ども(3歳)のむし歯で、近くの歯科医院(小児歯科の標榜あり)を受診した友人は歯科医師からこういわれ、泣く泣く、帰ってきたという。

「嫌がる子どもに必死でいいきかせてようやく連れて行ったのに、できないといわれてがっかりした」。
友人は当面、歯科に行く気がなくなった、と言っている。他の歯医者で同じようなことになったら本当にがっかりだ。

でも考えてみれば子どもが歯医者を怖がるのは当たり前。泣く子どもにもうまく対処してくれるのが小児歯科ではないのだろうか?という疑問が湧いてくる。
そんな矢先、取材で歯科医療の現場を取材する仕事があった。そうした中で、歯科医療の現場では小児科と同じような問題が起こっていることを目の当たりにした。

小児歯科の専門家によれば、「子どもは大人のように自分からすすんで歯科治療を受けることはほとんどないので、治療を嫌がることは当たり前」という。こんな子どもには年齢やその子どもに合った対応をして理解を求める。

「痛い治療はしないからね」と道具にさわらせたり、実際、麻酔のかけ方も痛くないようにしたり、というさまざまなコツがあるそうだ。小児歯科を標榜する歯科医師たちもこのことはよくわかっているはず、とのこと。

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