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小児科と待ち時間の微妙な関係

2009/03/29
医療コラムニスト 21世紀医療フォーラム取材班記者  狩生聖子

オンライン予約の小児科が人気の理由

 最近は小児科でも「咳エチケット」がPRされているが、マスクをしている子どもはまだまだ少ない。こうした背景もあってだろう。最近では、「オンライン」で診察の予約を受け付ける小児科が人気だ。

 自宅のパソコンやインターネットから名前や診察券番号を入力する方法で、混み具合もわかるので、受診時間の見当がつく。時間が近くなったら病院にいけばよいので、待合室にいる時間が最小限ですむというわけだ。

 私のかかりつけの小児科もこれを導入した。この医院の主治医の先生は勤務医時代、患者の行列ができるほど評判の専門医で、開業当初から患者が集中し、2時間以上も待つことはざらにあった。

 そんなこともあって、うちではこのクリニックへの受診をあきらめ、別の小児科にいくことが多かったのだ。しかし、オンライン予約のおかげで今では気軽に受診できるようになった。ありがたいことだ。

 とはいえ、振り返ってみると、待合室ではさまざまな出会いがあった。子どもが生まれて初めて熱を出したとき、オロオロしていた私に、「大丈夫ですよ。うちの子も1歳になる前に高熱で急患を受診しましたから」といってくれた見知らぬお母さん。これだけではりつめていた緊張が解けた記憶がある。

 また、同じくらいの年の子がいれば話しかけて、成長の度合いを確認したり、近隣の病院の評判について情報交換をしたこともある。特に都市部において、小児科は数少ない母親のコミュニケーションの場ともいえるのだ。

 そうした意味で、小児科においては、「適度な待ち時間」が快適といえそうなのだ。

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