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健康幻想が生む、一億総“半健康”時代(2)
「ライフスタイルの改善が病気の1次予防につながる」

2009/03/16
医療コラムニスト 21世紀医療フォーラム取材班シニアライター 田野井真緒

 前回は、正常値と異常値という数字だけがひとり歩きしてしまった結果、健康に不安を感じる人が増え、一億総“半健康”時代ともいうべき事態を招いてしまったと書いたが、病気を治すより前に予防が大事といわれる時代にあって、健康に対する意識を強くもつことが重要であることは疑いない。

 では、健康とはどのような状態だろうか。

 WHO(世界保健機関)の定義によれば、健康とは「単に病気が存在しないというだけでなく、全体的な身体的・精神的・社会的に良好な状態」である。

「ライフスタイルと健康の関係は長い間議論されてきましたが、これまでの研究から、よいライフスタイルの人は健康状態がよりよく維持されていることがわかっています。悪いライフスタイルをもっている20代の人の健康度は、良好なライフスタイルの40代とほぼ同じです」

 これは、昔の取材メモから引っ張り出した大阪大学医学部環境医学教授の森本 兼曩(かねひさ)さんの言葉である。

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