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普及が進むオーダリングシステム

2009/04/01
21世紀医療フォーラム取材班 ライター 歌川秀一

400床以上病院の7割以上がすでに導入済み

e-Japan戦略IIの重点分野の1つである“医療”の施策の中で、電子カルテを含めた保健医療分野の情報化が謳われたが、これらを実現する第1段階として、「2003年までに全病院の2割以上にオーダリングシステムの導入を目指す」ことが目標として掲げられた。

出典:「平成19年度医療情報システムに関する調査」(財)医療情報システム開発センター

厚労省による2005年11月の調査では、オーダリングシステムは400床以上の病院の72.9%に普及しており、すでに中規模以上の病院には導入が完了しつつある。また、2007度に、医療情報システム開発センターが行った小規模病院を含めた調査でも、41%がオーダリングシステムを運用中で構築中の4%を加えると約半数に導入されていることになる。

オーダリングシステムがこのように普及した大きな要因は、電子カルテ化に比べて導入コストが安価という点である。

電子カルテの場合には、臨床所見やシェーマなど、オーダ以外の情報も入力しなければならないが、オーダリングシステムは、入力にかかる手間が少ないため、電子カルテに比べて、導入後の医療従事者の負担が少ない。さらに、オーダリングシステムの導入は、将来的に電子カルテ化する前段階、または基盤づくりとなるため、病院のIT化のステップアップが可能となる。

しかし、診療所や小規模病院では、オーダリングシステムの導入による「情報共有」や「効率化」にメリットを見いだせないため、導入があまり進んでいないのが現状である。

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