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普及が進むオーダリングシステム

2009/04/01
21世紀医療フォーラム取材班 ライター 歌川秀一

中規模以上の病院ではオーダリングシステムの普及が進んでいる。そのメリットはどこにあるのか?

オーダリングシステムの導入は、中規模以上の病院にはメリットが大きい

電子カルテの普及が進まない一方で、オーダリングシステム(オーダエントリシステム、オーダシステムと呼ぶ場合もある)を導入する病院が増えている。

オーダリングシステムとは、医療情報システムの1つで、電子カルテの機能と重なる部分もあるが「検査・処方などにかかる情報伝達システム」とされる。具体的には、医療現場の一部業務を電子化し、病院業務の省力化と、サービス提供の短縮化を目指すシステムのことである。

従来は、医師が紙に書いたり、口頭で看護師や臨床検査技師に伝えていたオーダ(検査内容や処方箋の指示)を、コンピュータに入力することで、関連部門にネットワークを通じて情報を伝達し、以降の診療・検査から医事会計にかかわる病院内の処理・業務を迅速化することができるのである。

このオーダリングシステムを活用することによって、どのような効果が期待できるのだろう。導入のメリットとしては、次の6点が挙げられる。

  1. 患者情報の共有
  2. 受付業務の簡略化
  3. 伝票搬送の軽減など業務の効率化
  4. 待ち時間の短縮
  5. 診療情報の共有化などによる患者の利便性の向上
  6. 蓄積されたデータの活用や医療安全など医療の質の向上

これらが期待されるため、関心が高まり、導入する医療機関が増えているのである。

また、オーダリングシステムを導入することで、磁気カード化した診察券と再来受付機による受付業務の簡略化や、予約システムによる厳密な時間管理で待ち時間を短縮化できるなど、患者にとっても大きなメリットが生まれつつある。生き残りをかけて、競争化が激化する病院経営にとって、いまやオーダリングシステムは、なくてはならない存在になりつつある。

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