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エリアレビュー・乳癌(ホルモン受容体陽性)
ホルモン療法耐性や再発を遅らせる戦略が重要に、ベバシズマブは今後新たな使い方を検討すべき【SABCS2012】
国立病院機構大阪医療センター外科・乳腺外科 増田慎三氏

2013/01/21

 乳癌のホルモン療法には複数の課題があります。今年のサンアントニオ乳癌シンポジウムでは、ホルモン療法の治療効果を高めることを目指した発表やホルモン療法抵抗性患者への治療戦略に関する発表が注目されました。

細胞周期を抑制する薬剤が有効性示す

 まず注目されたのは、選択的CDK(Cyclin Dependent Kinase)4/6阻害剤PD 0332991の発表です。無作為化フェーズ2試験TRIO-18の結果が発表され、エストロゲン受容体(ER)陽性HER2陰性の再発または転移を有する乳癌に対して、ファーストラインでPD 0332991をレトロゾールと併用すると、レトロゾール単剤投与よりも無増悪生存期間(PFS)を大きく延長できることが示されました。ホルモン療法の課題の1つである、効果を高めることを狙いとした試験です。

 PD 0332991は選択的CDK4/6阻害剤で、細胞周期のG1 期からS 期への移行を押さえることで細胞のDNA 合成を阻害します。乳癌細胞株パネルを使った前臨床研究で、PD 0332991の効果は、ルミナールERサブタイプ、cyclin D1とRbたんぱく質の上昇と、p16の発現減少が関連することが分かっています。また、in vitroの実験でタモキシフェンと相乗効果を発揮することが示されています。

詳細はこちら(PDFウインドウで開きます)

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