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エリアレビュー・乳癌
乳癌脳転移抑制効果が優れるレジメンは不明のまま【ESMO2012】
東海大学医学部乳腺・内分泌外科学教授 徳田裕氏

2012/11/13

 今回の欧州臨床腫瘍学会(ESMO2012)では、HER2陽性で転移を有する乳癌患者に対し、ラパチニブ+カペシタビン併用でもトラスツズマブ+カペシタビン併用でも、初回再発部位としての脳転移の頻度は低いことが報告されました。オープンラベル無作為化フェーズ3試験、CEREBELで確認されたものです。またこの試験では、初回再発部位としての脳転移の頻度について、ラパチニブ+カペシタビンのトラスツズマブ+カペシタビンに対する優越性は証明されませんでした。

 しかし、この試験の設定には予想される発生頻度が高すぎたという問題があり、今回の結果からラパチニブの脳転移抑制効果について結論づけることは困難だと言えるでしょう。

 また、前治療でトラスツズマブ投与を受けた患者では、ラパチニブ+カペシタビン併用患者とトラスツズマブ+カペシタビン併用患者の間に無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)の差がなく、前治療でトラスツズマブを投与された患者にはどちらのレジメンを使用しても良いと思います。


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