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エリアレビュー・多発性骨髄腫
新規薬剤(免疫調節剤とプロテアソーム阻害剤)の併用で速く深い効果を【ASH2012】
大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科講師 柴山浩彦氏

2013/01/25

 今回の米国血液学会(ASH)では、多発性骨髄腫(MM)に注目すると、既存薬への耐性を克服する次世代新薬の臨床試験結果が報告された。また、早期に深い寛解を得ることを目的とした新規薬剤同士の併用療法の最新データも発表された。日本で臨床応用できるのは先だが、治療戦略の流れが見えてきた。

レナリドミド、ボルテゾミブ耐性MM患者にpomalidomideが有効

 レナリドミドボルテゾミブに耐性となったMM 患者に対して、次の治療手段をどうするか。数年前、レナリドミドやボルテゾミブが承認された時は、それまでの治療が無効になった患者への新しい治療選択肢が登場し、しかもその薬剤は有効性が高く、患者に希望が生まれた。しかし、現在、その薬も効かなくなってしまった患者をどうすればよいかが問題となっている。例えば、今、レナリドミドが有効な患者でも将来、有効でなくなった場合にどうすれば良いかという不安を抱えている。

 現在、レナリドミドベースの治療とボルテゾミブベースの治療が無効になった患者において、腫瘍量が多く、増殖が速い場合には、サルベージ療法として高用量デキサメタゾンが投与されることが多い。腫瘍量が少なく、ゆっくりと再発している症例に関しては、シクロホスファミド、プレドニゾロン(CP)療法を行うという方法もあるが、骨髄抑制の副作用が少ないという点、また患者の症状を緩和できるという効果の点から、高用量デキサメタゾンが選択される。

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