日経メディカルのロゴ画像

エリアレビュー・消化管間質腫瘍(GIST)
イマチニブの術後補助療法、3年投与でOSも改善【ASCO2011】
大阪警察病院副院長 西田俊朗氏

2011/07/13

 今回の米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、GIST患者に対するイマチニブの術後補助療法(アジュバント)に関する演題が、プレナリー・セッションの5演題のうちのトップバッターに選ばれました。この演題が、ASCOの発表演題の中でとても重要だと学会に評価されたわけです。

 術後高リスクのGIST 患者に対するイマチニブの3年投与が、1年投与よりも無再発生存期間(RFS)を改善するかどうかを検討したSSGX VIII /AIO 試験の結果で、イマチニブの3年投与は1年投与よりもRFS、さらに全生存期間(OS)をも有意に延長することが明らかになりました。

 それでは、なぜこの演題がプレナリーの1番に選ばれたのか。ここからはあくまで私の私見ですが、イマチニブは殺細胞性ではなく、腫瘍細胞の増殖を抑えるサイトスタティックな分子標的薬です。にも関わらず、無再発生存期間(RFS)の改善だけでなく、全生存期間(OS)の改善も示せたという点が大きかったのだと思います。固形癌に対しサイトスタティックな薬剤でOSの改善が示せたのは、この試験が恐らく初めてでしょう。


詳細はこちら(PDFウインドウで開きます)

  • 1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んでいる人におすすめ