乳癌治療に様々な薬剤が使われるようになり、分子標的薬など新規の治療薬によって、従来は治療が難しかった転移性乳癌にも効果が得られるようになった。だが、これらの治療薬は有効性が高い反面、一般的に副作用も強い。そこで、低用量の治療薬をメトロノームのように一定の速度で継続的に投与するメトロノミック治療に注目が集まりつつある。
「治療に難渋するエストロゲン受容体(ER)陽性乳癌の治療に、UFTの効果が期待できる」。京都大学大学院医学研究科外科学講座乳腺外科の戸井雅和氏は、第16回日本乳癌学会学術総会における「乳癌のメトロノミック治療 今後の展望」(共催 大鵬薬品工業)と題したランチョンセミナーで、メトロノミック治療のコンセプトに合致するUFT治療を紹介した。
戸井氏の講演に続き、メトロノミック治療の提唱者であるカナダ・トロント大学のRobert S. Kerbel氏が追加発言を行い、「これからの10年で癌の治療は注射薬から経口薬が主流になる」と語った。
続きはこちら(PDFファイルを別ウィンドウで開きます)