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2005. 11. 15

【AHA2005速報】

AHA2005が開幕、参加者2万7000人がダラスに集う

 テキサス州ダラスで11月13日、米国心臓協会(AHA)の学術集会「AHA2005」が開幕した。学術集会は16日までの4日間、併設の展示会は13〜15日までの3日間開催される。12日のプレセッションシンポジウムを含め、参加者は推定2万7000人、演題数は3800にのぼる。米国臨床がん学会「ASCO」などと並ぶ世界最大規模の学会と言える。

 AHAの学術集会は基礎、臨床、疫学の3部構成になっていて、それぞれシンポジウム、教育セッションなどと、口演とポスターによる一般演題が組まれている。それとは別に、会長講演や受賞報告、プレナリーセッションなどのスペシャルセッションが用意されている。

 なかでも花形と言えるのは、循環器系の大規模臨床試験の成果・経過を報告する「最新臨床試験報告:Late-Breaking Clinical Trial」だ。AHA2005では16題の報告が行われる(ただし14日までに1件の発表が中止)。

 心血管系の総合学会だけにピンポイントのテーマが設定されているわけではないが、社会に対する貢献を厳しく問われる時勢にあって、社会的、臨床的な弱者に対する関心を高めるキャンペーンも積極的に推進している。

「Go Red」キャンペーンはその1つ。心疾患の治療や薬剤開発はこれまで男性を標的として行われてきており、女性は男性と比較すると、十分な利益を得ていない、というもの。今期学会でも、薬剤の過剰投与の可能性や治療機会が少ないことが指摘されるなど、数多くの研究成果が報告されている。

ライフスタイルへの介入も古くて新しいテーマだ。肥満大国だけに、食生活と運動の必要性はかねて指摘されているが、日常診療に忙殺される医師がいかにしてライフスタイルへの介入を働きかけていくか、医師を支援する仕組み作りの必要性がいくつか提唱されているのが目新しい。例えば、今期大会長のRobert Eckel氏は3分でできる「ライフスタイル質問表」を提唱した。

他の大規模国際学会以上に日本人研究者の姿が多いのもAHAの特色だ。報道関係者を前に行われるプレス・カンファレンスにも数人の日本人が招聘され、研究成果を報告している。特にポスター会場では、歩いていると常に日本語が耳に入った。この分野での日本発の研究成果をアピールする大きな機会になっているようだ。(中沢真也)

(日経メディカル)

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