日経メディカルのロゴ画像

Nikkei Medical ONLINE日経メディカル オンライン https://medical.nikkeibp.co.jp/

2005. 11. 22

インフリキシマブは、関節リウマチ(RA)患者の手足における関節破壊を著明に抑制――ASPIRE試験の画像診断解析より

関連ジャンル:

関節リウマチ | バイオ医薬

 シャープスコア変法の提唱者であるマーストリヒト病院(オランダ)のHeijde氏は17日、インフリキシマブが早期RA患者の手および足の関節破壊を著明に抑制したと報告した。この結果は、ASPIRE試験の画像診断解析から得られたものである。本演題は、11月17日の口述演題にて発表された。

 ASPIRE試験では、メトトレキサート(MTX)による治療歴がない3年未満の早期の活動性RA患者1049例が対象とされた。MTX単独群(プラセボ群)とMTX+インフリキシマブ併用群(インフリキシマブ群;同薬3mg/kgまたは6mg/kgを併用)に無作為割り付けされた後、54週間追跡された。

 インフリキシマブ3mg/kg群とプラセボ群の患者背景は一致しており、「手関節」および「足関節」の障害程度にも顕著な差異を認めなかった。

 試験前後の画像診断データから、インフリキシマブ3mg/kg群とプラセボ群の「手関節」における変化を求めたところ、総シャープスコアは0.88対0.18(p=0.001)、骨びらんスコアは0.61対0.09(p<0.001)、JSNスコアは0.27対0.09であり、インフリキシマブ投与による関節破壊の抑制が認められた。

 同じく「足関節」における変化を求めたところ、総シャープスコアは2.63対0.18(p<0.001)、骨びらんスコアは2.34対0.22(p<0.001)、JSNスコアは0.29対−0.04(p<0.001)であり、手関節と同様にインフリキシマブの著明な関節破壊抑制が認められた。

 インフリキシマブは「足関節」と「手関節」の関節破壊を同程度に抑制したが、MTXの手関節の破壊の抑制作用と、足関節の破壊の抑制作用には、大きな違いが認められた。

 同氏は、「関節破壊はRAの発症早期において最も大きく進行する。インフリシキマブ投与により1年後の手および足関節の破壊は抑制されたが、MTXの関節破壊の抑制作用は手関節よりも足関節でより強く認められたため、どちらか一方の評価では不十分である」とコメントした。(水田吉彦、医学ライター)

(日経メディカル)

この記事を読んでいる人におすすめ