日経メディカルのロゴ画像

Nikkei Medical ONLINE日経メディカル オンライン https://medical.nikkeibp.co.jp/

2005. 11. 21

関節リウマチ患者に対しメディテーションやヨガを行うことで、ESRが33%減、DAS28は11%減

関連ジャンル:

関節リウマチ

 関節リウマチ患者に対し、メディテーションやヨガなど、精神的ストレスを緩和するプログラムを実施することで、6カ月後の赤血球沈降速度(ESR)は33%、DAS28は11%、それぞれ減少することがわかった。また、精神的ストレスの指標であるSCL-90-Rの測定値も、試験開始時に比べ33%減少したという。米Maryland大学のElizabeth K. Pradhan氏が、11月17日のARHPコンカレント・セッションで発表した。これまでの研究から、関節リウマチ患者にはうつ病のリスクが増加することがわかっており、こうした精神的サポートに関するエビデンスとして、意味の大きい研究結果と言えるだろう。

 同氏らは、63人の関節リウマチ患者を2群に分けた。一方の群に対しては、メディテーションやヨガ、リラクセーションのための体操などから成る、Mindfulness-Based Stress Reduction(MBSR)プログラムを、教室で週に1回2.5時間、自宅で毎日45分〜1時間行ってもらい、これを8週間実施した。なお、同群の85%が、6カ月の時点までプログラムを自発的に継続していた。もう一方の群は、何もしなかった。被験者の87%が女性で、平均年齢は54歳、関節リウマチの診断を受けてからの年数は、平均で9年だった。

 6カ月後に、MBSRの効果について評価を行った。SCL-90-Rの試験開始時からの変化は、対照群では−0.01だったのに対しMBSR群では−0.14と、より改善していた(p=0.04)。DAS28の同変化もまた、対照群では−0.01だったが、MBSR群では−0.43と、より改善が見られた(p=0.04)。ESR値の同変化も、対照群では+2.5だったのに対し、MBSR群では−7.8と大幅に減少した(p=0.02)。

 Pradhan氏は、「関節リウマチ患者に対して、医師は薬を使い最善の治療を行っているが、この研究結果から、さらにMBSRを行うことで、患者に補足的な効用を与えられることがわかった」とした。(Andrew G. Ten Have、當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

(日経メディカル)

この記事を読んでいる人におすすめ