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2005. 11. 21

レフェコキシブ販売中止以降の米国NSAID処方状況が明らかに、非COX-2阻害薬の処方数は増加、特にメロキシカムは85%増

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 米Merck社は2004年9月、COX-2阻害薬レフェコキシブの販売を中止したが、その後の米国におけるNSAID処方状況が明らかになった。非COX-2阻害薬のイブプロフェンやジクロフェナクなどの処方数は12〜25%増加し、またメロキシカムの処方数は85%も増えたという。セレブレックスやナプロキセンは、レフェコキシブ販売中止直後に一時的に処方数が増加したものの、米国食品医薬品局(FDA)が副作用に関する警告を発表したことなどから、その後処方数は減少している。米Rite Aid Pharmacy Health Services社のBethany Fedutes氏らが、同社処方データを調べて明らかにしたもので、11月14日のARHPコンカレント・セッションで発表した。

 Fedutes氏らは、2004年4月から2005年3月までの、加入者約7万人のある保険会社からの処方データを分析した。その結果、加入者の約18%にあたる2万4766人が、いずれかのNSAIDの処方を受け、処方箋数は合計6万9520件に上った。そのうち約31%がCOX2阻害薬、約69%が非COX2阻害薬だった。

 NSAID全体の処方数について、レフェコキシブ販売中止の後6カ月と、その前6カ月とを比較したところ、同件数は14.7%、5532件減少した。内訳を見ると、COX2阻害薬の処方数は6669件減り、非COX2阻害薬の処方数は1137件増えている。セレコキシブの月間処方数は、2004年9月には約1300件、10月にはいったん1400件を上回ったものの、2005年3月には800件を下回っている。ナプロキセンもまた、2004年9月以前は1000件前後を推移していたが、2005年3月には800件を切っている。また、メロキシカンは、2004年9月には150件を下回っていたが、2005年3月には250件に達している。

 一方、この影響で保険会社の支払うNSAIDのコストは大幅に減少した。2004年4〜9月までに同保険会社がNSAIDの処方薬に支払ったコストは、総額110万ドル(うちCOX2阻害薬は83%)だったのに対し、2004年10月〜2005年4月の同コストは、総額88万ドル(同64%)に抑えられた。また2004年10月と2005年3月を比較すると、メロキシカムに対する保険会社のコストは約2.4倍に、イブプロフェンは約2.8倍に増えている。

 Fedutes氏は、「医師や消費者の副作用情報に対する敏感な態度が、毎月の薬の処方動向に反映し、それが保険者のコストに影響している」としめくくった。(Andrew G. Ten Have、當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

(日経メディカル)

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