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2005. 11. 21

女性の痛風リスクが初めて明らかに、男性と同じく肥満、高血圧、利尿薬服用など

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痛風・高尿酸血症

 女性の痛風リスク因子は、男性と同様に、肥満、高血圧、利尿薬服用の有無などであることが、女性を対象にした前向きコホート研究で初めて明らかになった。これは、カナダBritish Columbia大学のHyon Choi氏らが、米国で1976年から約12万人の看護婦を対象に行っている「Nurses Health Study」のデータを分析して明らかにしたもので、11月17日のコンカレント・アブストラクト・セッションで発表した。

 痛風は少し前まで、主に男性の疾患として考えられていた。だが最近の研究で、女性の痛風罹患率が増加してきていることがわかってきている。

 Choi氏らの研究グループは、1980年時点で痛風のない9万2224人について、2004年までのデータを追跡した。1980年時点での被験者の平均年齢は46歳だった。追跡期間中、肥満指数(BMI)や高血圧症などの診断の有無、利尿薬を含む服用薬などの情報は2年ごと、食事内容やアルコール摂取についての情報は4年ごとに調査した。

 その結果、追跡期間中に痛風を発症したのは444人だった。痛風発症のリスク因子について解析した結果、BMI35以上の人の、BMI 23未満の人に対する相対リスクは、他の様々な要素を補正した後、7.25(95%信頼区間:4.90〜10.73)だった。また高血圧症の人のそうでない人に比べた補正後相対リスクは、2.26(同:1.83〜2.80)、利尿薬服用者の非服用者に比べた補正後相対リスクは、2.63(同:2.12〜3.25)だった。

 Choi氏は、こうした女性の痛風リスク因子とそのリスク増は、男性の場合とほぼ一致しているとし、「痛風の予防治療も、男性に対するものと同じでよいと判断していいだろう」、と語った。また女性の痛風罹患率の増加の一因は、近年の肥満化傾向ではないかとしていた。(Andrew G. Ten Have、當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

(日経メディカル)

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