日経メディカルのロゴ画像

Nikkei Medical ONLINE日経メディカル オンライン https://medical.nikkeibp.co.jp/

2005. 11. 18

インフリキシマブの効果予測因子に関する検討――早期RA患者を対象としたASPIRE試験のサブ解析から

関連ジャンル:

関節リウマチ | バイオ医薬

 インフリキシマブの効果を事前に予測することは可能だろうか。この問いに答えるべく早期関節リウマチ(RA)患者を対象としたASPIRE試験を再解析したところ、血中MMP-3が極めて有望な効果予測因子であることがつきとめられた。本演題は米国セントコア社のVisvanathan氏によって、11月15日のポスターセッションで発表された。

 ASPIRE試験では、メソトレキサート(MTX)による治療歴のない早期(滑膜炎発症後3カ月〜3年)かつ高疾患活動性を示すRA患者が対象。1049例が登録され、MTX単独投与群(以下プラセボ群)と、MTX+インフリキシマブ併用群(以下インフリキシマブ群;同薬3mg/kgまたは6mgを併用)に無作為割り付けされた後、二重盲検法にて54週間観察された。

 同氏らは、治療開始前の各種バイオマーカー値と試験終了時の臨床成績を対応させ、効果予測因子の検索を行った。その結果、インフリキシマブ群では治療開始前の血中MMP-3値が54週後時点のACR50達成率、シャープスコアの改善と高い相関を示し、また6週後にみたMMP-3の減少の大きさも54週後のACR50達成率とシャープスコアと高い相関を示した。MMP-3高値群ではACR50達成率、ACR-Nの改善率が低値群に比べて2倍以上高かった。

 Visvanathan氏は、「インフリキシマブ投与により、軟骨組織分解の指標であるCOL 2-3/4C、あるいはMMP-3、ICAM-1、IL-8などのマーカーが速やかに低下した。症状の改善とこれらのマーカーの値は相関を示すが、このうちインフリキシマブの効果予測因子となり得るのはMMP-3であろう」と述べた。(水田吉彦、医学ライター)

※本演題は海外で行われた臨床試験であり、インフリキシマブの国内未承認用量の記述が含まれます。


(日経メディカル)

この記事を読んでいる人におすすめ