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2005. 11. 17

膝骨関節症にはグルコサミンがアセトアミノフェンより効果的、欧州GUIDE試験の結果が公表

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 膝骨関節症の症状緩和には、アセトアミノフェンより、グルコサミンの方が効果が高いとする研究結果が出た。投与後6カ月で、プラセボ群と比べ、症状が有意に改善したのはグルコサミンを投与したグループのみだった。これは、ヨーロッパで行われた、GUIDE(Glucosamine Unum In Die Efficacy; グルコサミン1日1回投与の効能)研究の結果で、スペインFund.J.DiazのG. Herrero-Beaumont氏 が11月15日に開催された米国リウマチ学会のACR Concurrent Abstract Sessionで発表した。この試験では、グルコサミン1500mgを複数回に分けず、1回に投与した点が特徴で、血中濃度が上がり、グルコサミンの効果を増強したのではないかと考えている。

 同研究グループは、Kellgren-Lawrence(K-L)グレードで2〜3の膝骨関節症を持つ318人を3群に分け、1群(104人)にはプラセボを、別の群(108人)にはアセトアミノフェン1000mgを1日3回、もう1群(106人)には硫酸グルコサミン1500mgを1日1回投与し、6カ月追跡した。いずれの群でも、必要に応じてイブプロフェン400mgを毎8時間、連続72時間まで服用してもよいこととした。症状は、Lequesne IndexとWestern Ontario MacMaster University Osteoarthritis Index(WOMAC)などで評価した。

 6カ月後のLequesneを治療開始時点と比べたところ、プラセボ群は−1.9、アセトアミノフェン群は−2.7、グルコサミン群は−3.1、平均でそれぞれ変化があり、プラセボ群との有意差が見られたのはグルコサミン群のみだった。Lequesne Indexでは、3ポイント以上の変化が臨床的に意味のある変化だと考えられており、それを達成したのはグルコサミン群のみだった(p=0.032)。

 6カ月後のWOMACでもまた、治療開始時点との差は、平均で、プラセボ群が−8.2、アセトアミノフェン群が−12.3、グルコサミン群が−12.9と、プラセボ群と有意差があったのはグルコサミン群のみだった(p=0.039)。

 Herrero-Beaumont氏は、「この試験結果をもとに、欧州では膝骨関節症の症状緩和に対する第1選択薬を、アセトアミノフェンからグルコサミンに替えるべきではないか」とコメントした。(Andrew G. Ten Have、當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

(日経メディカル)

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