日経メディカルのロゴ画像

Nikkei Medical ONLINE日経メディカル オンライン https://medical.nikkeibp.co.jp/

2005. 11. 14

痛風患者で発作時以外にも頻繁に痛みを経験する人は2割近い、自己申告アウトカムのデータで明らかに

関連ジャンル:

痛風・高尿酸血症

 痛風患者で、発作時以外にも頻繁に痛みを経験している人が、約2割にも上ることが、2000人弱の自己申告によるアウトカム・データから明らかになった。痛風の治療にあたり、発作時の痛みだけを重視しがちな現場の医師にとって、興味深い結果となった。米Wasatch Health OutcomesのJane T. Osterhaus氏(写真)らが、11月12日、ACR Impact of Arthritis Conferenceのポスター・ディスカッション・セッションで発表した。

 Osterhaus氏らは、痛風に関する2つの治験の被験者1823人に対し、基本データとして、痛風がふだんの生活に与える影響についての自己申告データを集め分析した。質問項目は、1.睡眠や気分、生活を楽しむことができるか、などといった、基本的な生活の満足度に関するもの、2.生産性、3.痛みとその程度、4.発作への不安など痛風への心配に関するもの――の4分野、合わせて16項目にわたった。各質問項目は5段階評価し、これをもとに各分野について0から100のスコアで集計した。

 その結果、過去4週間の発作時以外の痛風の痛みの頻度に関する回答で、「ほとんどいつも」または「いつも」痛みを感じたとした人は、全体のそれぞれ13%と5%に上った。合わせて18%の人が、発作時以外でも頻繁に痛風の痛みを感じている。被験者の28%はまた、発作時以外の最高の痛風の痛みの程度について、「ひどい」または「とてもひどい」と答えた。

 また先の4分野のスケールと血清尿酸塩値の関係について見てみると、この値が低い方が、全般的にアウトカムが良い傾向が見られた。具体的には、「痛みとその程度」と「痛風への心配に関するもの」の分野では、血清尿酸塩値が9mg/dL未満のグループが最もスコアが高く、次に同値が9〜10mg/dLのグループ、同値が10 mg/dL超のグループは最低で、それぞれ有意差があった。

 「基本的な生活の満足度」でも血清尿酸塩値が低い方がスコアが高く、9〜10mg/dLと10 mg/dL超のグループで9mg/dL未満のグループに比べ有意差があった。「生産性」の分野でも、同値が低い方がスコアが高かったが、有意差があったのは、血清尿酸塩値が9mg/dL未満のグループと、10 mg/dL超のグループのみだった。

 そのほか、年齢が若く、診断を受けてからの時間が短く、痛風結節がある患者では、それぞれいくつかの分野で、よりアウトカムが悪くなる傾向が見られたとしている。(アンドリュー・テンヘイブ、當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)


(日経メディカル)

この記事を読んでいる人におすすめ