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OTCトレンドウォッチ
リングルアイビー錠α200他
日経DI2015年4月号

2015/04/10

日経ドラッグインフォメーション 2015年4月号 No.210

リングルアイビー錠α200他

 解熱鎮痛薬2品とビタミン剤、乗り物酔い止めの新製品を紹介する。

イブプロフェンの要指導薬

 リングルアイビー錠α200(佐藤製薬)は、イブプロフェンを医家向けと同じ1日最大量600mgまで服用できる要指導医薬品である。

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 同シリーズには、カプセル剤のリングルアイビー(1カプセル当たりイブプロフェンを150mg配合、1日最大量450mg、第2類)、リングルアイビー200(同200mg、同400mg、指定第2類)と、白い裸錠のリングルアイビー錠200(1錠当たり200mg、同400mg、指定第2類)の3種類があった。

 新製品のα200は、リングルアイビー錠200と製剤は全く一緒だが、1日最大用量が異なる。基本は1回1錠、1日2回までだが、再度症状が表れた場合には3回目を服用できる(服用間隔は4時間以上空ける)。比較的強く持続的に痛みがあり、2回服用では足りないと予測される方に薦める。

 1錠当たりのイブプロフェン配合量が同じであれば、指定第2類の製品を3回服用すればよいのではないかと考えがちだが、OTC薬の副作用では解熱鎮痛薬によるものが上位を占めていること、不適正使用で副作用が出た場合には医薬品副作用被害救済制度が適用されないことを鑑みて、販売時には痛みの状況を確認し、適切な製品を薦めるようにしたい。

 もう一つの解熱鎮痛薬の新製品、エキセドリンLOX(ライオン、第1類医薬品)は、ロキソプロフェンナトリウム水和物を68.1mg(無水物として60mg)配合した解熱鎮痛薬である。1日2回までだが、再度症状が表れた場合には、服用間隔を4時間以上空けて3回目を服用できる。

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 錠剤に割線のような線が入っているが、割って自己判断で使用量を調節しないように注意する。

口内炎対策用のビタミン剤

 トラフルBBチャージ(第一三共ヘルスケア)は口内炎治療薬のトラフルブランドのビタミン剤である。

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 ビタミンB2に酪酸をエステル結合させることにより脂溶性にした持続型ビタミンB2を、ビタミンB2B6主薬製剤の製造販売承認基準の最大量配合している。新陳代謝を促し、消炎作用のあるヨクイニンも配合されている。7歳以上から服用できる。

 症状がつらい場合や少しでも早く治したい場合には、トラフル軟膏またはフィルムタイプのトラフルダイレクトとの併用を勧めてもよい。ただし、トラフル錠との併用はビタミンB2、ビタミンB6の成分が重複しており、過量摂取となってしまうため避ける。

 ストレスや栄養の偏りなどで口内炎になりやすい人の栄養補給に向いている。口内炎は、洗口液やうがい薬で口の中を清潔にすると治りが早いといわれているので、口腔ケア製品も合わせて薦めるとよいだろう。

ドロップタイプの酔い止め

 トラベロップQQ(浅田飴、第2類医薬品)は、水無しで服用できるドロップタイプの乗り物酔い防止薬である。サイダー、ぶどうの2つの味があり、浅田飴のドロップ剤技術により、薬が苦手な子どもも普通の飴のように服用できる。すっきりしたい場合にはメントールを含むサイダー味がお薦め。

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 成分は、抗ヒスタミン作用のd-クロルフェニラミンマレイン酸塩と、抗アセチルコリン作用のスコポラミン臭化水素塩水和物の2つ。

 5歳未満は用量用法の設定がない上、喉に詰まらせる危険性もあるため、5歳未満の乳幼児に服用させないよう注意する。また、お菓子と間違えて過剰摂取しないよう、保護者には保管場所に注意するよう伝えたい。

三上 彰貴子
Akiko Mikami
株式会社A.M.C 代表取締役社長、薬剤師
製薬会社勤務後、コンサルティング会社勤務を経て2005年から現職。医療分野のコンサルティングを行う傍ら、一般用医薬品に関する寄稿や講師の活動も行う。

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