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特集:
[Part.2]薬局で聞いた! 元気に働くためのあの手この手
日経DI2015年2月号

2015/02/10

日経ドラッグインフォメーション 2015年2月号 No.208

肩グルグルで凝り解消

日生薬局飯田橋店(東京都千代田区)
神山 ほなみ氏(写真下左)、白石 祐香氏(写真下右)

 「もともと肩が凝るタイプだが、忙しいときには肩に力が入るのか、ひどくなると頭痛がすることもある」と日生薬局飯田橋店の神山ほなみ氏。同僚に肩を揉んでもらったり、つらいときには消炎鎮痛薬を貼ることも。そんな彼女が、肩凝り解消のために取り入れているのは、こまめな肩回し運動だ。

 肘を曲げて指先を肩に付けて、肩甲骨を意識しながら肘をグルグル回す。「左右の肩甲骨をくっつけるように意識するのがコツ」と神山氏。肩甲骨をできるだけ大きく動かすようにして、後ろから前、前から後ろへと回す。よくある体操だが、仕事が一段落したときなどに、こまめにやることがポイントだ。

 同僚の白石氏も、肩凝りがひどいときには実践するという。「良い具合に力が抜けて、肩が楽になる。緊張が解けてリフレッシュにもなる」と話す。


ストレッチチューブを愛用

プリスクリプション・エルム&パーム(宮城県名取市)
企画統括部部長 佐藤 ユリ氏

 管理職の佐藤氏は、パソコンで書類を作成したりメールをするなどの業務が多い。「薬局で調剤をしていたときに比べて、運動量が激減した」と話す。長時間、同じ姿勢で仕事をしていると、肩凝りや腰痛の原因にもなる。特に1日中パソコンに向かって作業をする日は、肩がガチガチになり、頭痛が起こることもあるという。

 そこで佐藤氏が、運動不足と肩凝り解消のために実践しているのは「ストレッチチューブ」を使ったストレッチだ。ストレッチチューブは、肩幅程度の長さのゴム製のチューブ(写真右)。引き延ばすことで肩甲骨や胸の筋肉のストレッチができる。

 使い方は、思いっきり引っ張って姿勢をキープするだけ(写真左)。胸や腕の筋肉が伸びて、肩が楽になる。「手軽にできるのがよい」と佐藤氏。事務所の壁にぶら下げ、通りかかったときにストレッチするように心掛けている。また、雑談するときなどちょっとした時間にも使っているという。


こまめにストレッチ

ひがし調剤薬局(青森県十和田市)
山田 勇氏

 薬局で働き始めて4年になる山田氏は、「業務中、知らず知らずのうちに肩に力が入り、常に肩や首が凝っている」と話す。そこで、リラックスするために、幾つかのストレッチを行っている。その一つは、胸の前で腕を横に伸ばし、もう一方の手で手前に引き、肩の後面と上腕の筋肉を伸ばすもの(写真1)。手軽にできるため、仕事の合間に行う。

 少し時間が取れるときには、肩と肩甲骨を伸ばす。まず、手を水平に思いっきり伸ばし、そのまま肩甲骨を寄せるようにして手を上に上げる(写真2、3)。これを5~10回程度繰り返す。「肩の力が抜けて落ち着いて仕事ができる」と山田氏。自分が気持ち良いと感じるストレッチを幾つか用意しておき、時間の空き具合に応じて、すかさず行うのがコツだ。

腕を水平に思いっきり伸ばし、そのまま上に上げる。天井から引っ張られているようなイメージで上に伸ばす。体を伸ばすことで緊張もほぐれる。


指導の合間に簡単足体操

日生薬局飯田橋店(東京都千代田区)
岡本 貴広氏(写真左)、河井 雅輝氏(写真右)

 2014年春に大学を卒業し入社したばかりの岡本氏と河井氏。「慣れない立ち仕事で、最初の頃は毎日、くたくただった」と話す。体が慣れたせいか全身の疲労感はなくなってきたが、足は今でも疲れるという。

 同薬局では、調剤室での薬剤調製と服薬指導を3、4時間ごとに交代して行う。このため調製時は調剤室内を動き回り、服薬指導時には同じ姿勢で立ちっぱなしだ。動き回るのも疲れるが、「服薬指導時にずっと同じ場所に立っているのが、けっこうつらい」と言う二人。足の疲れを緩和させるために、服薬指導の合間に、カウンターの陰で、ちょっとした体操を行っている。

 岡本氏は、「膝の曲げ伸ばし」。膝を伸ばしっぱなしにしていると足が固まったようになり、だるさが増す。そこで、片足に体重を掛けてもう一方の足を浮かして膝の曲げ伸ばしを2、3回繰り返す。これを1時間おきぐらいに行う。河井氏は、ふくらはぎのマッサージとアキレス腱を伸ばすことを心掛けている。片手で2、3回、ふくらはぎを揉む程度だが、足の疲れが和らぐ。患者が入れ替わるときだけでもやると「業務終了時の足の疲れ方が違う」と話す。

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片足ずつ足の曲げ伸ばしを行う岡本氏(1)。河井氏は、手でふくらはぎを揉んだり、アキレス腱を伸ばすことで、足の緊張をほぐすようにしているという(2、3)。


弾性ストッキングでむくみ解消

クオール薬局御堂店(大阪市中央区)
薬局長 西垣 舞花氏

 立ちっぱなしの業務で仕事が終わった頃には、足のむくみがひどいという人は多い。西垣氏もそんな一人。「帰り際にはブーツが履きづらくなることも」と話す。そんな西垣氏の強い味方が弾性ストッキングだ。

 弾性ストッキングとは、足を強く圧迫するように作られたストッキング。足首から太ももへと段階的に圧が弱くなるように作られており、むくみの予防と解消などが期待できる。各社から様々な圧迫圧のものが販売されており、ハイソックスタイプやつま先が開いているタイプなどもある。種類や圧によって値段が大きく違い、ネット通販などで2000~3000円程度から1万円を超えるものもある。

 西垣氏は、足の疲れ具合によって、幾つかの製品を使い分けている。通常は、キュットスリム(グランブルー[千葉市美浜区])シリーズを使う。足の疲れやむくみが強いときは、ボンボラン(販売元:サミットインターナショナル[札幌市中央区])のタイツタイプのものを使用。1足1万5000円以上する高級品だが、「圧が強く、履いていると足の疲れ具合が全く違う。履くときは非常に大変だが、締め付けられた感じがなく動きやすい」と話す。人に勧められて試しに買ってみたが、いざ履いてみると「他商品との明らかな違いに手放せなくなった」と言う。

弾性ストッキングは各社から様々な種類が出ている。

◎足元を見直せ!

足を疲れさせないシューズとは?
 立ち仕事の多い薬局で、足を疲れさせないためには、シューズがカギを握る。

 多くの薬剤師に業務中に履いているシューズについて聞き、選び方をまとめた。

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動きやすさなどからスニーカーを好む人も多い。「ランニングシューズは蒸れなくて良い」という人も。

クロックス医療用も人気。つま先が保護されていて、非常に軽いのが魅力。

緑茶うがいで感染症予防

ひがし調剤薬局(青森県十和田市)
山田 勇氏

 薬剤師になってすぐの頃、感染性胃腸炎に罹った山田氏は、感染予防対策の重要性を痛感。以来、感染症患者に対応した後は手洗いとうがいを徹底しているが、その際、うがいにはペットボトルの緑茶を使用している(写真)。緑茶によるうがいの効果を確かめたわけではないが、「水分補給用にいつも手元にあるので、手軽にうがいができるのが良い」と言う。忙しい時間帯では手洗いやうがいが疎かになりがちだが、「体調を崩してしまうと周りに迷惑を掛ける。自己管理は重要」と山田氏。緑茶うがいを始めて、胃腸炎にもインフルエンザにも罹患していないという。


ネクタイで首元を温める

ミヤマ薬局(千葉県船橋市)
本部長 杉山 宏之氏

 在宅業務を中心に行う杉山氏のかぜの予防対策は「手洗い、うがいに加えて、首元を冷やさないこと」。その方法としてネクタイを締めるのだという。

 ネクタイが、かぜの予防になると分かったのは、かぜをひくのが大抵、休暇の後だったからだ。休みの日はネクタイをしておらず首元が開いているため、首回りを温めることが自分にとってのかぜ予防になっていると気付いたという。

 クールビズの時期であっても、「薬局のカウンターにエアコンの風が直接当たり、冷えることがあるので、ネクタイを締めることが多い」と杉山氏は話している。

感染予防の基本はやっぱり手洗い、消毒、マスク

感染制御専門薬剤師に聞く
えちごメディカル(新潟県長岡市)
代表取締役専務 大久保 耕嗣氏

 薬局での感染予防の基本は何といっても「手洗い」「手指消毒」「マスク着用」に尽きます。患者対応後はこまめに手を洗い、手指消毒を心掛けることが大切です。

 手洗いのポイントは、石鹸と流水で30秒ぐらい時間を掛けてしっかり洗うこと。見ていると洗浄時間が短い人が多いようです。指の間やしわ、指先などに汚れや菌、ウイルスが残りやすいので、重点的に洗うようにします。

 石鹸と流水による手洗いの後、擦式消毒用アルコールによる手指消毒を行いますが、手洗い後は水分を完全に乾かしてから消毒します。目に見える汚れがない場合は、アルコール消毒のみでも構いません。ただし、ノロウイルスなどエンベロープを持たないウイルスは、アルコールによる殺ウイルス効果が期待できないので、手洗いによってウイルスを取り除く必要があります。手指消毒では、アルコールを掌にとり、両手で手指の全表面にくまなく、乾燥するまで擦り込みます。

 マスクは、口と鼻を覆って、隙間なく顔にフィットさせるように着用するのがコツ。インフルエンザ患者に対応するときは、マスクに加えてできれば眼鏡を着用するとよいでしょう。指導後のうがいも大切です。ワクチンを接種するのも予防対策の一つ。「ベテランになると感染しにくくなる」と言う人がいますが、何の根拠もありません。薬局全体で感染予防対策を十分に行うことが大切です。(談)

おおくぼ・こうじ氏●感染制御専門薬剤師。新潟県厚生農業協同組合連合会中条病院薬剤部などを経て、02年にえちごメディカルに入社。08年に日本病院薬剤師会の感染制御専門薬剤師の認定を取得。

PC用眼鏡で眼の負担を軽減

エルム調剤薬局南仙台店(仙台市太白区)
管理薬剤師 佐藤 ふみ氏

 「昨年、全社でタブレット端末を用いた電子薬歴を導入したが、その頃から以前にも増して目が疲れるようになった」と話す佐藤氏。薬歴の閲覧や記録、調べものにも常にタブレット端末を使うようになり、画面を見る時間が長くなった。そのせいか、「ひどいときには吐き気を感じるときもあった」と言う。

 そこで、パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイから発せられるブルーライトをカットする眼鏡の「JINSPC」(ジェイアイエヌ[群馬県前橋市])を購入。掛けたときは何も変化がなく半信半疑だったが、以前のように吐き気がするほどの眼精疲労は、いつの間にかなくなったという。眼鏡を掛ける煩わしさはあるが、「今では手放せない」と話す。


昼食後の仮眠で充電

みどり薬局大森店(東京都大田区)
管理薬剤師 板野 育子氏

 みどり薬局大森店では、午前の調剤が終わった後、約2時間、患者が来ない時間帯がある。「テレビを見てゆっくりしても疲れは取れない。いっそのこと寝てしまおうと思った」と板野氏。ビーチなどで使う、折り畳み式のサマーベッドを用意して、調剤室の小さなスペースで仮眠を取り、午後の業務に備える。その際に愛用しているのは、花王(東京都中央区)の「蒸気でホットアイマスク」だ。約40℃の蒸気が10分程度続くアイマスクで、目の凝りがほぐれる。「目の周りを温めることでリラックスでき、体全体が温まる」と効果を語る。

 同薬局の近くには保育所があるため、仕事帰りに処方箋を持って訪れる患者が多い。18時以降に混み出し、最後の患者が19時を超えることも少なくないが、「仮眠して充電しておけば、最後の患者まで集中して頑張れる」と言う。


筋トレで体脂肪率を低下

健ナビ薬樹薬局矢向(横浜市鶴見区)
ストアマネジャー 小山 芳明氏

 「昼と夜の食事時間が遅くなり、空腹からドカ食いをすることが多かった」と話す小山氏。30代に入り体に脂肪がついてきたと感じていたが標準体重だったため特に気にしなかった。しかし1年ほど前に、薬局の体組成分析器で計ると、体脂肪率が20%と30代男性にしてはやや高いことが分かった。健康診断でLDLコレステロール値が高いと指摘されていたこともあり、スポーツジムで筋力トレーニングを中心とした運動を始めた。

 ジムでは1時間半、マシンを使った筋トレや腹筋、背筋などを行い、時間があれば30分走る。週に2回通い、現在では体脂肪率が16%までに低下。また、LDLコレステロールは160mg/dlから120mg/dlまで下がった。さらに「かぜをひきにくくなり、在宅業務で経腸栄養剤など重い荷物を運ぶのも楽になった」と仕事にも良い影響が出ている。継続のコツは、定期的に体脂肪率や腹囲を計測して、効果を実感することだという。

薬剤師の食生活、まずは昼食を見直して

管理栄養士に聞く
健ナビ薬樹薬局矢向2号店(横浜市鶴見区)
管理栄養士、健康運動指導士 島野 佑美子氏

 薬局での勤務では、昼食や夕食が通常の時間よりも遅くなることが多くあります。また、昼食は仕事の合間にコンビニのおにぎりなどで済ませるなど、栄養バランスが悪い食事をしている人が少なくありません。

 そうした方は、まず昼食を見直してみてください。ポイントは、野菜と蛋白質を取るように心掛けること。特に意識しなければ、カップ麺とおにぎり、ハンバーガーとポテトなど、炭水化物ばかりの食事になりがちです。その場合は、コンビニのサラダで構わないので、野菜と卵や蒸し鶏などの蛋白質が入っているものを加えます。

 毎日同じものでは栄養が偏りますので、蒸し鶏、豆腐、豚しゃぶと具を変えたり、野菜の種類を変えるなどして、変化をつけるようにします。

 不規則になりがちな食生活でも、昼食である程度バランスが取れれば随分違います。急に全てを変えようとすると、なかなか続きません。まずは昼食から始めてみましょう。(談)

しまの・ゆみこ氏●健ナビ薬樹薬局矢向2号店の管理栄養士、登録販売者、健康運動指導士。薬局の利用者への栄養指導だけでなく、健康増進を目指した運動セミナーなども開催している。

相談窓口で心の健康管理

スギ薬局(愛知県安城市)
人事部労政課兼メンタルヘルス推進担当 佐藤 綾美氏

 気持ちが落ち込んだときは、一人で抱え込まずに誰かに相談するのがメンタルヘルスケアの基本。スギホールディングスの社員は、会社が設けた仕事上の悩みを匿名で相談できる電話相談窓口を活用し、メンタルヘルスケアを行っている。

 同社が用意する相談窓口は、カウンセラーを擁し相談を受けるメンタルヘルスの専門会社に委託する「外部窓口」と、社内の産業カウンセラーである佐藤氏による24時間対応の「社内窓口」の2つがある。社外窓口は、対応者が社内関係者ではない第三者であることから、気軽に相談ができる。一方、社内窓口では、社内事情が分かる佐藤氏が対応してくれるため、具体的な現場対応について一緒に考えてもらえるメリットがある。2014年度に窓口相談を利用したスタッフは、社外窓口で88人、社内窓口で114人に上る。

 同社ではさらに、働く上でのストレスや疲労蓄積度が自己判定できるチェックリストをイントラネット上に用意。ストレスが掛かっている状態であることを、社員自らが早めにキャッチして、相談窓口の利用につなげられるようにしている。

 同社では、こうした対策を中心にメンタルヘルスケアに力を入れてきた結果、07年の休職者は20人程度だったのが、14年度は3月から12月の10カ月で10人に減っている。社員が2000人程度から4500人弱へと倍増していることを考えると、大きな成果が得られているといえる。

 佐藤氏は、「早い段階で対処できれば、発症や重症化を防げる。相談できる場があることが大切」と話す。

「はしゃぎ系」と「癒し系」の2種類のストレス解消法が必要です

メンタルヘルス教官に聞く
陸上自衛隊衛生学校(東京都世田谷区)
一等陸佐下園壮太氏

 薬剤師の仕事は、集中力を要する上に、患者に接して感情を使う「感情労働」です。しかも患者から待ったなしのニーズが寄せられ、自分を犠牲にすることも多い。精神的なストレスをうまく解消する方法を身に付けておくことが非常に重要です。

 ストレスには、不快な感情によるものと蓄積疲労の2種類があります。前者は、お酒を飲んで騒いだりスポーツしたりするなど楽しむことで解消できます。しかし後者はそうした、はしゃぎ系のストレス解消法では対応できません。休息を取りながら気持ちを開放できる、観劇や絵画といった趣味など、癒し系のストレス解消法が必要だといえます。30代前半までは、はしゃぎ系解消法ですっきりすることが多いのですが、30代後半以降ではストレスの原因が蓄積疲労であることが多く、癒し系のストレス解消法が必要となってきます。解消法を間違えると、かえってストレスがかかってしまいます。心に余裕があるうちに、はしゃぎ系と癒し系の両方の方法を開拓しておき、そのときどきに応じて戦略的に使い分けるようにするとよいでしょう。

 精神疾患の患者と接する機会の多い薬剤師は「自分は違う」という気持ちから、受診のタイミングが遅れることが少なくありません。しかし、精神疾患は早めの受診が何より大切です。対人関係は自分でコントロールできないため、対人関係のストレスによるうつ病は、自力で解決しようとしてもうまくいきません。一番良いのはカウンセラーに、抱えている問題を吐き出すこと。そして、少し休むなどして生活のペースを変えることです。勤務先のカウンセラーに加え、職場の外にも相談できる窓口を幾つか知っておくことが大切です。

 そして本当に調子を崩したときには、薬剤師の資格があれば、どこでも働けるということを思い出してください。今いる場で頑張らなくてもいいんです。それぐらいの気持でいれば、余裕を持って仕事ができるのではないでしょうか。(談)

しもぞの・そうた氏●陸上自衛隊のメンタルヘルスケア担当者として多くのカウンセリング経験を積む。自衛隊の衛生科隊員(医師・看護師・薬剤師など)にメンタルヘルス、自殺防止、カウンセリングなどを教育している。「学校では絶対に教えてくれない自分のこころのトリセツ」(日経BP)など著書多数。

サンキューカードで心を癒す

クオール薬局御堂店(大阪市中央区)
薬局長 西垣 舞花氏

 忙しさが続くと、薬局内が何となくギスギスしてくることがある。そんなとき薬局長である西垣氏は「サンキューカード」を活用して、薬局内の雰囲気を和らげるという。サンキューカードとは、感謝の言葉を書いたカードをスタッフ同士で贈り合うもの。同社の西日本薬局事業本部では、職場活性化委員会が中心となって、サンキューカードを取り入れている。

「カードを書くことで、改めて感謝する気持ちになれる。渡した人も渡された人も気持ち良く仕事ができ、チームワークが良くなる」と西垣氏は話す。また、カードをもらうことで、「もっと頑張ろう」という気にもなるという。

 同事業本部の事務所には、各薬局でやりとりされたサンキューカードを貼るボードが用意されているが、今ではカードでいっぱいになっている。

クオール西日本薬局事業本部のボードに貼られたサンキューカード


集中して「疲れ」をコントロール

ミヤマ薬局(千葉県船橋市)
本部長 杉山 宏之氏

 患者が急増する時期は、忙しくなり疲れがたまりがちになる。そんなときに、産業カウンセラーの資格を持つ杉山氏が取り入れているのは「『疲れた』と思わずに『腕の見せ所』と思って、目の前の仕事に集中する」ことだ。

 「疲れた」と思いながら仕事をすると、力を自分でセーブしてしまい動きが鈍くなり、かえって疲れを感じることになる。また、仕事に集中できなくなり、取り間違いなどのミスにもつながる。「腕の見せ所」と思えば、気持ちを奮い立たせることができ、早く正確に薬を渡すことに集中すると、疲れを感じずに仕事ができる。コツは、待っている患者の気持になって、いかに早く丁寧に薬を交付するかに集中すること。ただし、「終わった後にどっと疲れることがある。疲れると気持ちが荒くなってしまうので、体を休めることも大事」と杉山氏は語る。

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