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特集:OTC薬
Case08/ワルファリン服用の患者
日経DI2014年7月

2014/07/10

日経ドラッグインフォメーション 2014年7月号 No.201

 ワルファリンを飲んでいるときは納豆の摂取を控えなければならないことは、よく知られている。しかし、「納豆を食べないように指導すると、納豆がダメなら大豆製品も食べてはいけないなど、間違って理解をしている患者は少なくない」と東京慈恵会医科大学附属病院薬剤部の北村氏は話す。

 ワルファリン服用中に納豆を避ける理由は、納豆にビタミンKが多く含まれている上、納豆菌が腸内でビタミンKを産生することによって、ワルファリンに対する拮抗作用を示すため。患者には、ビタミンKという成分が問題であると理解してもらうことが大切だ。

 ワルファリンの添付文書で併用注意とされている納豆と青汁、クロレラ食品の3つだけ避ければよいと考える患者もいる。モロヘイヤや海草、玉露などビタミンK含有量の高い食品もある。「通常量であれば問題ないが、健康によいからと毎日大量に食べている可能性もある」と北村氏は指摘する。

 盲点なのは、OTC薬にも納豆菌が含まれているものがあること。Hさんは市販の整腸薬を飲んでいると話しているが、「市販の整腸薬などには納豆菌が配合されている製品があるので、注意が必要だ」とツカハラ薬局の塚原氏は指摘する。また、総合ビタミン剤やサプリメントなどにビタミンKが配合されている場合もあるので注意したい。

患者に伝えたい一言

ときどき市販の整腸薬を飲まれるのですね。実は、整腸薬や下剤の中には、腸の調子を整える目的で納豆菌が配合されているものがあるのです。お飲みになる整腸薬に納豆菌が含まれていないかどうか、確認してください。なぜ納豆菌を避けるかというと、納豆菌が腸の中で、ワルファリンの効果を弱めるビタミンKという物質を作るからです。Hさんは何か、健康のために積極的に食べるようにしているものがありますか? 食品やサプリメントの中にはビタミンKをたくさん含むものがあります。気になることがあったらお調べしますので、ご相談くださいね。

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