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特集:OTC薬
Case07/不眠症の患者
日経DI2014年7月号

2014/07/10

日経ドラッグインフォメーション 2014年7月号 No.201

 OTC薬の薬用酒には、薬用養命酒(養命酒製造、第2類医薬品)、ツムラの薬養酒(ツムラ、第2類医薬品)、黄帝酒(佐藤製薬、第3類医薬品)などがある。

 様々な生薬の成分が含まれており、胃腸が弱い、食欲がない、冷え性でつらい、疲れやすいなどと感じる人が滋養強壮を目的に服用している。

 例えば薬用養命酒には、インヨウカク、ウコン、ケイヒなど14種類の生薬が配合されている。そのアルコール濃度はワインや日本酒と同程度の14%で、1回20mLを1日3回、食前または就寝前に服用する。

 「薬用酒は“薬”と考え、ワインや日本酒と同じ量のアルコールが含まれる“お酒”であることを認識していない患者もいる」と久米薬局(茨城県常陸太田市)管理薬剤師の草野朋子氏は指摘する。

 Gさんは、就寝前に睡眠薬を服用していたが、これと一緒に薬用酒を飲み始めたという。抗不安薬や睡眠薬の多くは、アルコールとの併用は避けなければならない。アルコールは中枢神経抑制作用を示すため、併用により作用が増強され、精神機能、知覚・運動機能の低下を起こすためだ。夜トイレに起きた時にふらついて転倒したり、呼吸が抑制されて血中酸素濃度が低下したりする恐れがある。

 「薬用酒を飲みたいという患者には、例えば薬用酒は夕食時に早めに飲み、睡眠薬を服用するまで少なくとも3時間以上は空けるなど、患者の生活リズムを確認しながら服薬指導をしている」と草野氏は話す。

患者に伝えたい一言

お薬を飲むときは、いつもお酒を控えていただいていますよね。実は、Gさんがお飲みになっている薬用酒には、ワインや日本酒と同じぐらいアルコールが含まれているのです。ですから、寝る前にお薬と一緒に薬用酒を飲まないようにしてください。Gさんは夕食が18時、寝るのが21時とのことですので、夕食時に早めに薬用酒を飲んで、寝る直前にお薬を飲むようにすれば、大丈夫だと思います。

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