良性小児てんかんのため、病院の小児科に通院している10歳の女の子Kちゃんとその母親が、受診の帰りに処方箋を持って薬局を訪れました。 Kちゃんへの処方が変更されていたため確認すると、母親は心配そうにこう話しました。 これまでテグレトールというお薬を飲んできたのですが、最近、また発作を起こすようになってしまいました。今日、先生に相談したら、お薬を変えることになったのですが、先生には、「このお薬を飲むと、熱中症になりやすくなるので気を付けてください」と言われました。飲み薬で熱中症を起こすことがあるのですか。 ※薬歴によると、Kちゃん(体重32.0kg)は8歳時に中心・側頭部に棘波を持つ良性小児てんかんと診断され、テグレトール(一般名カルバマゼピン)を継続してきたが、今回、エクセグラン(ゾニサミド)に変更された。
エクセグラン(一般名ゾニサミド)が熱中症を引き起こす機序は次のうちどれか。 (1)体温中枢麻痺による発熱 (2)発汗減少 (3)利尿による脱水 (4)皮膚の炎症 次に挙げる抗てんかん薬のうち、Q1と同様の副作用について添付文書に記載されている薬剤はどれか。 (1)カルバマゼピン(商品名テグレトール他) (2)バルプロ酸ナトリウム(セレニカ、デパケン他) (3)フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール) (4)トピラマート(トピナ) (5)ガバペンチン(ガバペン) (6)クロバザム(マイスタン)
服薬指導
夏季に注意すべきエクセグランの副作用
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