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特集:薬局ツールグランプリ
薬局ツールグランプリ:学生賞
日経DI2014年6月号

2014/06/10

日経ドラッグインフォメーション 2014年6月号 No.200
 

旅先で薬を無くしたり、薬が切れたのにいつもの診療所が休診しているといった、お薬手帳があれば助かる様々な場面を飛び出す絵本形式で見せる「飛び出すお薬手帳」。患者にお薬手帳の大切さを伝えるための、プレゼンテーション・ツールだ。作者の小路晃平氏は大阪薬科大学の6年生。「昨年の薬局実務実習で、お薬手帳の啓発ツールとして作ったんです。学生賞をいただけて、指導薬剤師の先生も喜んでくれると思います」と笑顔を見せる。

「飛び出すお薬手帳」を使った患者向けプレゼンテーションのやり方

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実務実習の課題で作成

 小路氏が実務実習を受けたのは、出身地である滋賀県のスマイル平方薬局(滋賀県長浜市)。指導薬剤師の近藤雪恵氏から、滋賀県薬剤師会が開催する「お薬手帳啓蒙ポスター・POP選手権」への出品を勧められたことがツール作成のきっかけになった。

 「お薬手帳は患者さんにとっては、文字だらけのシールが貼ってある、ただの手帳です。でも、薬剤師や医師などの医療者が見たら、大事な情報が詰まっている。『飛び出して見える』んです。そのことを患者さんに知ってもらうには、実際に飛び出させて見せるのがいいんじゃないか、と」。

 そう思い付いた小路氏は、お薬手帳が役立つ様々な場面を書き出し、1時間ほどで原案を作り上げる。「近藤先生に見せたら、すごく面白がってくれて。これは行けるぞと思って、患者さんが比較的少ない午後の時間を利用して少しずつ作っていきました」。薬剤師や薬などが飛び出す仕組みは、「インターネットにバースデーケーキが飛び出す誕生日カードの作り方が紹介されているサイトがあって、そこを参考にしました」と小路氏は話す。

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 最も苦心したのが、「事故に遭い担架に乗せられた患者」のページ(上写真)。開くと、燃える炎や崩れたビルの手前に、患者を乗せた担架が立ち上がる。さらに手前には、患者のお薬手帳を見る救急隊員の姿が。自分が服用薬を伝えられない状況になっても、お薬手帳が「あなたのかわりに薬を伝えます」というメッセージが伝わってくる。

 「飛び出すお薬手帳」は、滋賀県薬の選手権では入賞を逃したが、「フェイスブックに投稿したらいろんな方が見てくださって、薬局ツールグランプリへの応募を勧められたんです」と小路氏。普段から持ち歩いて、家族や友人にお薬手帳の大切さを説明するツールとして活用しているという。

審査員による採点結果

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