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総復習・練習問題(5)
日経DI2014年4月号

2014/04/10

日経ドラッグインフォメーション 2014年4月号 No.198

 今回は、薬学管理料についておさらいする。薬学管理料とは、患者が薬剤を安心して適切に服用できるよう、薬剤師が必要な服薬指導や情報提供、服薬支援などを行った場合に算定できる点数である。薬学管理料には、表1に示すように複数の種類がある。薬の種類や患者の状態などに応じて、加算点数が設けられている。

表1 薬学管理料の種類と点数

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 薬剤服用歴管理指導料は、2014年の調剤報酬改定で若干の改定がなされた。通常は41点であるが、シールのみを交付した場合を含め、お薬手帳を利用しなかった場合に、34点の点数を算定するルールが新設された。

 また、在宅患者訪問薬剤管理指導料に関しても点数が見直され、同一建物居住者以外の場合は150点引き上げられ650点になったのに対し、同一建物居住者の場合は50点引き下げられ300点となった。薬剤師1人につき1日5回までの制限も設けられた。

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 問題1の回答は、3の麻薬管理指導加算である。薬剤服用歴管理指導料のほかに、在宅患者訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急時等共同指導料にも同様の加算がある。

 なお、名称は同じであるが、薬剤服用歴管理指導料への加算とその他の指導料への加算では、麻薬管理指導加算の点数が異なる(22点または100点)ので注意が必要である。

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 問題2は特定薬剤管理指導加算、いわゆるハイリスク薬加算に関する問題である。特定薬剤管理指導加算は、特に安全管理が必要な薬剤について服用状況や副作用の有無などを確認して薬学的管理指導を行った場合に算定できる。対象となる薬剤は、抗悪性腫瘍薬、免疫抑制剤、不整脈用薬、抗てんかん薬、血液凝固阻止薬、ジギタリス製剤、テオフィリン製剤、カリウム製剤、精神神経用薬、糖尿病用薬、膵臓ホルモン薬、抗HIV薬である。

 問題2で、ミケランは不整脈用薬なので特定薬剤管理指導加算の対象薬剤に該当する。このため、答えは薬剤服用歴管理指導料41点と特定薬剤管理指導加算4点の合計45点である。

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 問題3は麻薬管理指導加算に関する問題である。麻薬管理指導加算は、麻薬の服用・保管状況、副作用の有無などを確認し、必要な薬学的管理や服薬指導を行った場合に算定できる。

 ピーガードは麻薬であるため、麻薬管理指導加算22点を算定できる。また、リフレックスおよびデパスは精神神経用薬であり、それぞれ特定薬剤管理指導加算の対象となるが、処方箋受け付け1回につき1回しか算定できないので4点のみ算定できる。

 なお、このケースでは患者がお薬手帳を持参しておらず、薬局では薬剤情報や服用時の注意など必要な情報を記載したシールを発行しており、その場合は薬剤服用歴管理指導料の34点を算定することになる。従って回答は、34点+22点+4点=60点である。

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 問題4は乳幼児服薬指導加算および重複投薬・相互作用防止加算に関する問題である。乳幼児服薬指導加算は、6歳未満の乳幼児に対して、体重、適切な剤形など調剤時に必要な情報を聞き取った上で適切な服薬指導を行い、かつ指導内容を手帳に記載した場合に算定できる。

 このケースでは患者が1歳なので乳幼児服薬指導加算の対象となり、適切な服薬指導を行ったことについて5点を加算できる。

 また、重複投薬・相互作用防止加算は、重複投薬や相互作用の防止を目的に、処方医に連絡・確認した場合に算定できる。処方が変更された場合20点、されなかった場合は10点である。

 患者は他院でムコダインを処方されていたため、薬剤師が処方医に確認したところ、ムコダインの処方は削除されており、20点が加算できる。

 このため、問題4の回答は、41点+5点+20点=66点である。

講師 伊藤 典子
Ito Noriko
NIメディカルオフィス(東京都中央区)会長。医療秘書教育全国協議会医事CP検定委員などを経て、2000年に診療報酬、調剤報酬の解説書の出版事業などを行う会社を設立。

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