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実践!保険塾2012-2014
総復習・練習問題(4)
日経DI2014年3月号

2014/03/10

日経ドラッグインフォメーション 2014年3月号 No.197

 今回は調剤料に対する加算についておさらいする。

 問題1は、計量混合調剤加算に関するものである。計量混合調剤加算は、2種類以上の医薬品(液剤、散剤、顆粒剤、軟膏、硬膏に限る)を計量・混合して、内服薬、屯服薬、外用薬を調剤した場合に算定する。点数は、液剤が35点、散剤・顆粒剤が45点、軟・硬膏剤が80点である。予製剤の場合は、これらの20/100を算定する。

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 主な注意点は、(a)自家製剤加算との重複算定ができない、(b)1種類の散剤や顆粒剤と計量混合した場合、調剤した医薬品と同一の剤形または規格の医薬品が薬価基準に収載されている場合は算定できない、(c)浸煎薬、湯薬の調剤料には算定できない、(d)同じ剤形の混合を2剤以上行った場合には1剤分にしか算定できない─ことである。

 (1)は散剤と顆粒剤の混合なので45点を加算する。調剤料は内服薬5日分なので25点。これらを合計すると70点となる。(2)は液剤の混合なので35点を加算する。調剤料は内服薬14日分なので63点。これらを合計すると98点となる。加算を含めた調剤料の合計は70点+98点=168点となる。なお、(1)と(2)は剤形が異なるので両方とも計量混合調剤加算を算定できる。

 問題2は、麻薬加算および向精神薬・覚せい剤原料・毒薬加算に関する問題である。

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 麻薬加算および向精神薬・覚せい剤原料・毒薬加算は、処方中に麻薬、向精神薬、覚せい剤原料、毒薬が含まれているときに算定する。品目数や投与日数に関係なく算定し、内服薬だけでなく屯服薬、外用薬、注射薬についても算定する。点数は、麻薬加算が70点、向精神薬・覚せい剤原料・毒薬加算は8点である。

 主な注意点は、(a)薬剤が麻薬と向精神薬・覚せい剤原料・毒薬のどちらにも該当する場合には重複して算定できない(麻薬加算を算定する)、(b)一調剤行為中に麻薬や向精神薬などが2種類以上含まれる場合には重複して算定できない(麻薬が含まれる場合は麻薬加算を算定する)、(c)成分が規制含有量以下で麻薬などとして扱われない場合は算定できない─である。

 (1)のレンドルミンは向精神薬であり、(2)のコデインリン酸塩は麻薬である。(1)と(2)は別調剤となるため、(1)で向精神薬加算、(2)で麻薬加算を算定できる。

 (1)は調剤料が28日分なので81点。(2)は調剤料が14日分なので63点であり、麻薬加算70点を加算する。このため加算を含めた調剤料の合計は81点+8点+63点+70点=222点となる。

 問題3は、自家製剤加算に関する問題である。自家製剤加算は、医師の指示に基づき、患者が服用しやすいように特殊な技術的工夫を行った場合に算定する。具体的には、錠剤を粉砕して散剤にする、主薬を溶解して点眼剤を無菌製剤する、主薬に基剤を加えて座剤にする、割線のある錠剤を医師の指示で分割するなどが挙げられる。

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 主な注意点は、(a)既製剤を単に小分けにした場合は算定できない、(b)調剤した医薬品と同一剤形および規格の医薬品が薬価基準に収載されている場合は算定できない─といった点である。

(1)のロキソニン錠60mgは、半錠に分割する指示があり、薬価基準には60mg1錠の規格・単位しか収載されていないため、自家製剤加算を算定する。(1)は屯服薬なので、調剤料は処方箋受け付け1回につき21点であり、自家製剤加算は、90点である。(2)のサワシリン錠250は内服薬7日分なので35点である。

 (1)と(2)を合計した調剤料は21点+90点+35点=146点である。

 問題4は、一包化加算に関する問題である。一包化加算は、2剤以上(服用時点の異なる2種類以上の薬剤)の内服薬または1剤で3種類以上の内服薬を、服用時点ごとに一包化した場合に、投与日数に応じて所定の点数を算定する。飲み間違いなどを防ぐ目的で、医師の指示があった場合または薬剤師が医師の了解を得た上で実施した場合に算定する。

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 点数は1~7日分は30点で、8~14日分は60点などと、7日分ごとに30点が追加され、57日分以上の場合は投与日数にかかわらず一律に270点となる。

 (1)と(2)を一包化する場合は7日分が該当し、一包化加算は30点になる。また、調剤料は(1)と(2)の投与時点が異なるためそれぞれ算定でき、(1)が35点、(2)が63点である。これらを合計すると、30点+35点+63点=128点となる。

講師 伊藤 典子
Ito Noriko
NIメディカルオフィス(東京都中央区)会長。医療秘書教育全国協議会医事CP検定委員などを経て、2000年に診療報酬、調剤報酬の解説書の出版事業などを行う会社を設立。

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