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薬局なんでも相談室1
相談室1:分割調剤で気を付けるべきことは
日経DI2014年1月号

2014/01/10

日経ドラッグインフォメーション 2014年1月号 No.195

 次期調剤報酬改定の詳細は、今後の中医協で議論される見通しですので、ここでは現時点での分割調剤の仕組みについて説明します。

 分割調剤とは、14日を超える長期処方で、薬剤の保存が難しいなどの理由から、患者の希望で日数を分けて調剤することです。そのほか、先発品を初めて後発品に変更し調剤する際に試用で行うこともあります。

 一包化が必要な患者で吸湿しやすい薬剤を調剤する場合にも、管理の点から勧めるケースがあります。

 処方箋の使用期間は、健康保険の場合は通常、「交付の日を含めて4日以内」となっていますが、分割調剤では初回の処方箋受付日がこの範囲であれば問題ありません。

 ただし、処方箋の取り扱い有効期間には制限があります。処方箋の使用期間と処方日数を合わせたものが、この有効期間となります。

 さて、分割調剤を行う際、特に気を付けたいのは、処方箋の取り扱いです。処方箋には調剤年月日、調剤量、調剤した薬剤師名と薬局名、所在地、分割調剤した理由などをその都度書き込み、患者に返却します。

 また、調剤録も忘れずに作成しましょう。というのも、通常、調剤済みの処方箋は余白に必要事項を書けば調剤録に代えることができますが、分割調剤で処方箋が調剤済みになっていない場合は、別途調剤録を作成する必要があるからです。

 患者は、分割調剤で返却された処方箋を、次回はどの薬局に持ち込んでも構いません。

 処方箋に書かれた総量を調剤し終えた薬局は、処方箋を保管します。

同一薬局が扱うかで違い

 調剤報酬の算定方法にも注意すべき点があります。

 調剤基本料は、初回と2回目以降で同じ薬局で調剤した場合は、その処方箋で1回しか算定できません。ただし、長期処方で薬剤の保存が難しいために分割調剤した場合は、2回目以降は5点、後発品の使用で分割した場合は2回目のみ5点を、調剤基本料の代わりに算定できます。

 初回と2回目以降で異なる薬局で調剤した場合は、それぞれの薬局で調剤基本料を算定できます。

 調剤料は、内服薬や湯薬を同じ薬局で分割した場合は、「1回目の調剤から通算した日数に対応する点数」から「前回までに請求した点数」を引いた点数を算定します。

 一方、違う薬局で内服薬の分割調剤を行った場合は、前回までに算定済みの調剤料を差し引く必要はありません。

 なお、1調剤につき算定する外用薬や浸煎薬では、調剤の都度、算定できます。

 自家製剤加算や計量混合加算は、分割調剤が何回目かに関係なく、実施していれば算定できます。

 このほか、薬剤服用歴管理指導料など薬学管理料の算定に当たっては、分割調剤の理由(薬剤の長期保存の困難性か、後発品の試用か)によって違いがありますので、点数表などをよく確認して算定するようにしてください。

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