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後発品11成分が初収載、ほか
日経DI2014年1月号

2014/01/10

日経ドラッグインフォメーション 2014年1月号 No.195

後発品11成分が初収載
リバロ、ジスロマック、グリベックの後発品が登場 ほか

 厚生労働省は2013年12月13日、後発医薬品694品目(内用薬553品目、注射薬81品目、外用薬60品目)の薬価収載を官報告示した(表)。

表 12月13日に薬価収載された後発医薬品(主なものを抜粋)

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 今回が初収載となる後発品は、脂質異常症治療薬ピタバスタチンカルシウム(先発品名リバロ)、抗菌薬アジスロマイシン水和物(ジスロマック)、抗癌剤イマチニブメシル酸塩(グリベック)など11成分。抗癌剤リュープロレリン酢酸塩(リュープリン)、抗ウイルス薬バラシクロビル塩酸塩(バルトレックス)も初めて後発品が収載された。

 収載品目数が最も多かったのは、アルツハイマー型認知症治療薬のドネペジル塩酸塩(アリセプト)と、ピバスタチンのそれぞれ61品目。対応先発品の薬価の6掛けで薬価が算定されたのは、ピタバスタチン、バラシクロビル、アジスロマイシンの3成分6規格計109品目。内服薬において既収載品と新規収載品の合計が10品目を超えた場合に適用される最低価格9掛けの対象はなかった。


中医協で病棟薬剤師業務に高い評価
病棟薬剤業務実施加算は継続の見通し

 中央社会保険医療協議会(中医協)は12月6日に総会を開催し、病棟薬剤師業務への評価について意見交換を行った。議論では、病棟薬剤業務実施加算(100点、週1回)について、薬剤師を病棟に配置することで勤務医の負担軽減に高い効果が出ていることから、今後も加算を継続することが提案され、医師委員からも肯定的な意見が出た。

 さらに、現在は病棟薬剤師業務に位置付けられていないが、病棟で薬剤師が行う業務としてニーズが高い、退院患者への薬剤指導を充実させることも提案され、これを算定要件に盛り込むといった案が出された。

 また現在は、病棟薬剤業務実施加算の算定要件として、療養病棟や精神病棟における算定日数の上限(入院から4週間)があるが、療養病棟や精神病棟では複数の薬剤が投与されるため、相互作用の確認や医療スタッフからの薬の相談へのニーズが高いことから、算定日数の上限を撤廃することが提案された。

 総会では、在宅患者訪問薬剤管理指導についても意見交換が行われた。在宅でのチーム医療を推進するために、患者が入院していた病院の薬剤師が、退院後に自宅に訪問できるよう、病院も薬局と同様に在宅患者訪問薬剤管理指導を行えるようにすることが提案された。


2014年薬価改定の薬価乖離率は約8.2% 前回調査より0.2ポイント縮小

 厚生労働省は12月6日、中医協総会で医薬品価格調査(薬価本調査)の速報値を発表した。薬価と薬剤の市場取引価格との開き(平均乖離率)は約8.2%だった。

 13年9月取引分について、販売サイドから10月29日までに報告があったものを集計した。平均乖離率は、「(現行薬価×販売数量)の総和ー(実販売単価×販売数量)の総和」/「(現行薬価×販売数量)の総和」で算出した。

 前回調査(11年の約8.4%)に比べて0.2ポイント縮小した。流通安定のための調整幅(R幅)は2%なので、薬価引き下げ率は約6.2%になるとみられる。


新コア・カリキュラムが大筋で決定
薬剤師として求められる基本的な資質10項目を初めて提示

 文部科学省は、12月2日、第10回「薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂に関する専門研究委員会」(座長は武庫川女子大薬学部長の市川厚氏)を開催し、15年度の新入生からスタートする「薬学教育モデル・コアカリキュラム」の最終案を示した。

 最大の特徴は、基本事項として初めて、「薬剤師として求められる基本的な資質」を掲げたこと。6年制課程の卒業時に必要な資質として、患者・生活者本位の視点、コミュニケーション能力、チーム医療への参画、地域の保健・医療における実践的能力─など10項目を挙げた。

 具体的な内容としては、6年間で身に付けるべき知識や技能を、A基本事項、B薬学と社会、C薬学基礎、D衛生薬学、E医療薬学、F薬学臨床、G薬学研究の7項目に分けて提示。例えばC薬学基礎では、習得すべき事項として、「医薬品に含まれる代表的な構造およびその性質を医薬品の作用と関連付ける基本的事項を修得する」ことを挙げ、そのために必要な能力として「プロドラッグなどの薬物動態を考慮した医薬品の化学構造について説明できる」というように、到達目標を示した。

 各大学は新コア・カリキュラムに基づき教育内容を見直し、15年度の新入学生から新しい薬学教育をスタートさせる。


6年制第2期生の37.9%が薬局に就職 薬局の初任給は高額にシフト

 6年制課程の第2期生の就職先は、1期生と同様に薬局が最も多く、薬局の初任給は前年より高額にシフトしていることが、薬学教育協議会が12月6日に公表した、薬学部・薬科大学卒業者の就職動向調査で明らかになった。

 13年3月の6年制課程の卒業生9491人のうち、37.9%に当たる3601人が薬局に就職した。病院・診療所の薬剤部は2666人(28.0%)、企業1183人(12.5%)、一般販売業(ドラッグストアなど)は682人(7.2%)だった。

 薬局の初任給は、男性は26万~28万円、女性は24万~26万円が最多で、12年3月より高額にシフトしていた。


新薬DIピックアップ

※『DIオンライン』に掲載した新薬情報の中から、注目製品をピックアップしました。(協力:東京慈恵会医科大学病院薬剤部 北村正樹氏)

アレジオン点眼液0.05%《2013年11月25日発売》
抗ヒスタミン作用を主作用とするアレルギー点眼薬

 抗アレルギー薬エピナスチン塩酸塩の点眼薬(商品名アレジオン点眼液0.05%)が11月19日に薬価収載され、11月25日に発売された。適応は「アレルギー性結膜炎」であり、用法・用量は「1回1滴、1日4回(朝、昼、夕および就寝前)点眼」となっている。同一成分の錠剤は1994年6月に、ドライシロップは2005年3月に、アレルギー性鼻炎などの適応で発売され、臨床使用されている。

 『アレルギー性結膜疾患治療ガイドライン(第2版)』(10年)によると、アレルギー性結膜炎の治療の中心は薬物療法とされ、第一選択薬は抗アレルギー点眼薬となっている。アレルギー点眼薬には、クロモグリク酸ナトリウム(インタール他)などのメディエーター遊離抑制薬や、ケトチフェンフマル酸塩(ザジテン他)、オロパタジン塩酸塩(パタノール)、レボカバスチン塩酸塩(リボスチン他)などのヒスタミンH1受容体拮抗薬がある。

 今回、発売されたアレジオン点眼液はヒスタミンH1受容体拮抗薬に分類される薬剤である。ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主作用とし、肥満細胞からのメディエーター遊離を抑制する作用も有する。エピナスチンは、既に内服製剤で有効性や安全性が確認されており、点眼製剤においては第3相臨床試験(抗原誘発試験)で、プラセボに対する優越性とオロパタジン点眼液と同程度の有効性が示されている。

 薬剤使用に際しては、国内での長期投与試験において、副作用(臨床検査値異常を含む)が2.3%に認められていることに十分な注意が必要である。主な副作用は、眼刺激感(1.5%)、眼の異物感・羞明(各0.8%)などであった。

 なお、他の一部の点眼薬と同様に、添加物としてベンザルコニウム塩化物が含有されており、コンタクトレンズ内に吸着される可能性があることから、含水性ソフトコンタクトレンズ装着時の点眼は避けることを患者に指導する。

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