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薬局なんでも相談室2
相談室2:介護スタッフとうまく連携するには
日経DI2013年12月号

2013/12/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年12月号 No.194

 私は個人宅を中心に、30人以上の患者さんの訪問薬剤管理指導を行ってきましたが、介護職との連携は非常に重要だと感じています。

 多職種連携で大切なのは信頼関係と、それを構築するための自己開示だと思います。自己開示で「薬剤師はどんな仕事ができるのか」を理解してもらわないと、相手は何を相談、依頼できるのかが分からず、信頼関係も築けません。

 ただし、介護職に自己開示できるような、直接話す機会は多くありません。そこで、重要になるのが、訪問薬剤管理記録簿兼報告書です。これは、診療報酬で、薬局が在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定する際に、医師または歯科医師とケアマネジャー(介護保険利用の場合)に提供が義務付けられている文書です。

 ケアマネジャーは、介護の専門職と連携し、訪問の頻度や回数も把握していますから、服薬の問題点などが共有できれば、必要な注意点を適切な職種に伝えてくれます。

 この報告書は、より分かりやすく、“外向き”に書くことが重要です。例えば私は、処方医とのディスカッションの内容も記入しています。これにより、最も重要な処方意図や、薬の管理の重要度が報告先に伝わり、介護職など患者さんに関わる全員の行動にも反映されるというわけです。

 私の場合は、ケアマネジャーと名刺交換など直接あいさつできた場合は、患者さんや医師の承諾を得た上で、訪問看護師やヘルパーなど他職種の人とも記録簿の内容を共有しています。というのも、情報を共有した結果、患者さんに起こる問題を、誰かが行動することで解決できた事例を経験してきたからです。

 また、報告書には、自分が薬剤師として行った仕事、例えば薬のセット状況や、患者さんの身体の変化の写真なども入れると、それを見た介護職の方は、次回訪問時に注意して見てくれるようです。

 在宅業務は経験して学ぶことが多いです。ぜひ、他の職種の方々と信頼関係を築いていただければと思います。

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