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実践!保険塾2012-2014
総復習・練習問題(1)
日経DI2013年12月号

2013/12/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年12月号 No.194

 今号からは総復習として、練習問題を提示し、処方実態に則した形で点数計算を行うことで、実践的な保険点数の計算方法を身に付けていただく。今回は初歩的な内容を出題しているが、次号以降徐々にレベルアップしていく予定なので、実務初心者からベテランまで、腕試しのつもりで気軽に取り組んでほしい。

 では、問題1について解説していこう。まず調剤料であるが、調剤料は基本点数と加算点数で構成されている。加算は大きく3つに分けられ、(a)医薬品の特性による加算、(b)調剤の方法による加算、(c)受付日や時間による加算──となる。処方箋の受付1回につき、基本点数と加算点数を付加して合計点を算出する。

 これに基づいて調剤料を計算してみる。基本点数について、錠剤や散剤の内服薬の調剤料は7日まで1日分につき5点、8~14日は1日分につき4点である。このため処方薬の(1)は5点×4=20点、(2)は5点×4=20点、(3)は5点×7+4点×7=63点となる。外用薬は1調剤につき10点なので、(4)は10点、(5)は10点である。

 次に、加算点数を計算する。(a)の医薬品の特性による加算に該当するものはない。(b)の調剤の方法による加算について、(2)は計量混合して調剤しているため、計量混合加算を加える。計量混合加算は2種類以上の医薬品(液剤、散剤、顆粒剤、軟・硬膏剤に限る)を計量混合して内服薬・屯服薬・外用薬を調剤した場合に算定し、散剤や顆粒剤の場合は45点である。

 (c)についてだが、処方箋の受付日が2013年11月23日であることに注意が必要である。この日は土曜日だが祝日であり、算定条件によれば休業日に当たる。このため、20時10分に受け付けたことによる「時間外加算」ではなく「休日加算」(所定点数の140/100)を算定する。ただし、計量混合加算は休日加算の対象外である。

 この結果、休日加算はそれぞれ(1)28点、(2)28点、(3)88点、(4)14点、(5)14点となる。なお、休日加算は原則として、日曜日、祝日、振替休日、12月29日~1月3日で、深夜(22時~6時)を除く時間帯に調剤を行った場合に算定する。  次に調剤基本料について、通常は40点を算定するが、処方箋の1カ月当たり平均受付回数が4000回を超え、集中率が70%を超える場合は24点となる。算定条件から、当該薬局は4000回を「超えていない」ため調剤基本料は40点である。

 加算については、基準調剤加算1の10点が加算される。また、休日加算70点も加算されるため、調剤基本料の合計は120点となる。なお、休日加算には、基準調剤加算も含まれるため、50×140/100で計算する。

 最後に薬学管理料であるが、算定条件にある通り、薬剤服用歴管理指導料41点を算定できる。

 調剤料(加算含む)340点、薬剤料262点、調剤基本料(加算含む)120点、薬学管理料41点を合計すると、本レセプトの調剤報酬点数の合計は763点となる。

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講師 伊藤 典子
Ito Noriko
NIメディカルオフィス(東京都中央区)会長。医療秘書教育全国協議会医事CP検定委員などを経て、2000年に診療報酬、調剤報酬の解説書の出版事業などを行う会社を設立。

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