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薬剤師10大トピックス
トピックス5:レセプトの電子化
日経DI2013年11月号

2013/11/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年11月号 No.193

 情報技術(IT)の進展がこの15年で薬局業務にもたらした最も大きな変化が、レセプト請求の電子化だ。薬局では2001年12月に磁気媒体を使った請求、06年4月からはオンラインでの請求が可能になった。薬局におけるレセプト電子請求率(件数ベース、磁気媒体とオンラインの合算)は13年8月末で99.9%に達している。


 薬局へのパソコンの導入を推し進める原動力となったのは、1996年4月の調剤報酬改定で新設された薬剤情報提供加算。本誌が薬局1000軒を対象に行った実態調査(回答率20.9%)では、98年9月時点で83.3%の薬局にパソコンが導入されており、うち83%がパソコンを使って薬剤情報提供文書を作成していた(本誌98年11月号「薬局のパソコン利用実態 高まる導入率、山積する不満」)。診療所でパソコンが主としてレセプト処理の専用機として使われていた時代に、薬局では既に複合的な使い方がなされていたのだ。

 レセプトの電子請求への対応も早かった。本誌2002年12月号「急速に広がるレセプトの電子請求」では、フロッピーディスクなどの磁気媒体を使った電子請求が可能になってからわずか10カ月で電子請求率は3.8%(件数ベース、以下同じ)に達し、導入から約10年を経ても1%程度である医科と比べてペースが極めて速いと伝えている。薬局からのオンライン請求受け付けが始まった06年以降は、磁気媒体からオンラインへの切り替えがスムーズに進行。13年8月末の薬局におけるオンライン請求率は98.8%と、医科(66.5%)や歯科(10.9%)とは比べものにならない水準に達している。

電子版お薬手帳も登場

 薬局におけるIT化は、レセプト処理や薬剤情報提供文書の作成にとどまらない。薬剤服用歴の入力・管理や散剤の計量鑑査、医薬品の発注と在庫の管理など、幅広い業務支援に欠かせない道具となっている。

 さらに、東日本大震災時にお薬手帳の携帯率が低かったことの反省を踏まえ、携帯電話やスマートフォン用の「電子版お薬手帳」も本格的な普及段階に入ろうとしている。医療・健康情報を患者本人が主体的に管理する環境の整備に薬局が果たす役割は大きい。

2010年10月号

米アップル社が2010年5月に発売したタブレット型端末のiPad。「iPad×薬局」では、薬業のIT化の象徴ともいえるこの新しい端末を薬局業務にどう役立てるのかのヒントとして、先進的な活用事例を待合室や調剤室などのシーン別に紹介した。

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