耳鼻科クリニックを受診した4歳の女の子Qちゃんとその母親が、帰りに薬局を訪れました。病状を確認すると、母親は次のように話しました。 また中耳炎になってしまいました。今回は痛みが強く、鼓膜が腫れていたようです。前は抗生剤を飲ませたらひどい下痢になってしまいましたので、抗生剤はもう飲ませたくないと先生に伝えました。今回は鼓膜に穴を開けて膿を出すので、耳に薬を差してくださいと言われました。使い方を教えてください。 ※母親に確認したところ、Qちゃんの体重は15kgである。薬歴によると、3カ月前に中耳炎を患った際には、パセトシン(一般名アモキシシリン水和物)とラックビーR(耐性乳酸菌)が処方されていた。 小児急性中耳炎の治療について不適切なものは次のうちどれか。 (1)軽症の場合でも、なるべくすぐに抗菌薬を内服投与した方がよい。 (2)抗菌薬を内服する場合は、当初3日間継続するのが標準的である。 (3)鼓膜切開による排膿や排液は病巣の治癒促進に有効である。 (4)鼓膜換気チューブ留置などで中耳内に点耳薬が十分投与でき、到達可能なケースには外用抗菌薬の耳浴は有効である。
服薬指導
急性中耳炎への点耳薬の使い方
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