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薬局なんでも相談室3
相談室3:ネイルはどこまでOK?
日経DI2013年11月号

2013/11/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年11月号 No.193

 私は薬剤師として勤務する傍ら、医療マナー講師としてこれまでたくさんの薬剤師さんにお会いしてきました。また、薬局やドラッグストアなど100軒近くの現場を見てきました。ご相談にある身だしなみについては、規模が大きい薬局ほど細かく規定が設けられているようです。

 薬剤師を含む医療従事者は、患者さんの苦痛を和らげる、病を克服するお手伝いをするという使命を負っていることを忘れてはいけません。ですから患者さんが不快に思う身だしなみはもってのほか。また、薬剤師はお子さんから高齢者まで幅広い年代に対応するので、いつでもどこでも誰からも受け入れられることがポイントです。「安心感」「爽やか」「説得力」といったキーワードからご自分の身だしなみを客観視してください。お勤めの薬局のメンバーの一員として「清潔」「安全」「機能的」「調和」「信頼性」について意識してほしいと思います。

 さて手元のおしゃれですが、ネイルは薬剤師の仕事柄、ふさわしくありません。もし、患者さんから「なぜあの薬剤師は派手なネイルをしているのか」と聞かれたら、納得させられる返答をできますか。剥がれたラメや装飾、塗料が薬に混入しないとは言い切れません。

 むしろ不衛生にならないように、爪にやすりをかけておく方がよいでしょう。爪の表面には無数の凹凸があり、そこに菌が住み着きやすいことがいわれています。

 加えて、指先のささくれや割れた爪はきちんとケアをして、患者さんに不快な思いをさせないように注意してください。業務に差し支えない程度で、甲の部分を中心にハンドクリームなどの保湿剤を使うこともお薦めです。香料不使用で、万が一、口に入っても問題のない成分の保湿剤を選んでください。

 どの程度のおしゃれなら許されるのかは、現場ごとに判断が異なるでしょう。薬局のメンバーも皆、ネイルに対して同じ考えでしょうか。私は身だしなみは他者のため、おしゃれは自分のたしなみだと考えています。

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