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薬剤料
日経DI2013年10月号

2013/10/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年10月号 No.192

記事の最後に回答を掲載。

 今回は薬剤料について解説する。薬剤料は、調剤料における「所定単位」当たりの薬価と調剤数量を基に算出するが、薬価から点数に換算する際に注意が必要である。

 内服薬は1剤1日分、湯薬は1調剤1日分、内服用滴剤、屯服薬、浸煎薬、注射薬、外用薬は1調剤分を所定単位として薬価を算出する(表1)。

表1 薬剤区分ごとの所定単位

 そして、所定単位当たりの薬価を金額から点数に換算する方法を表2に示した。所定単位当たりの薬価が15円までなら全て1点である。15円を超える場合は、薬価を10で割った数字の小数点以下を「5捨5超入」する。具体的には、0.500以下は切り捨て、0.501以上は切り上げる。こうして算出した点数に、内服薬の場合は投与日数を掛けて薬剤料とする。隔日投与のケースなどでは、実投与日数を掛ける。

表2 金額から点数への換算方法

 なお、薬剤料は薬価基準に収載されている薬剤を調剤した場合のみ算定でき、収載されていない薬剤が処方箋に1つでも含まれていれば、全ての調剤が保険給付対象外となる。例外的に、保険外併用療養費制度が適用されるケースでは、薬価基準に収載されていない薬剤の代金のみ患者から実費で徴収し、調剤料や薬学管理料、その他の薬剤料は保険請求できる。

 また、検査用や処置用の薬剤(検査薬など)は処方箋による支給がなじまないとされている。しかし、処方箋に検査薬などが記載されていた場合は、薬剤料のみを算定し、検査薬の支給にかかわる調剤技術料や薬学管理料は算定しない。処方医には、検査薬を処方箋に記載しないよう依頼しておく。

薬袋の費用は徴収できない

 患者が薬局で受け取った薬剤を帰宅途中や自宅で紛失し、再発行された処方箋に基づいて調剤した場合の費用は、患者の全額負担となる。

 投薬時に使う薬剤の容器については、原則として薬局が患者に貸与することになっている。患者が希望する場合は、実費を徴収して容器を交付しても差し支えないが、容器本体部が再使用できるものであれば、患者が容器を返還した際に、その実費は返還する。

 なお、製品化されている薬剤入りチューブや薬剤入り使い捨て容器のような、再使用できない容器の代金を患者に負担させることはできない。

 吸入用器具(散粉器)などを薬局が交付する場合も貸与が原則である。実際には、製薬会社が無償で小型吸入器などを提供しているため、薬局は無償で患者に提供できている。

 そのほか、薬包紙や薬袋の費用は、患者から別途徴収できない。

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冒頭クイズの回答
答え A300点(10点×30日分)。薬袋は無償で提供した。

講師 伊藤 典子
Ito Noriko
NIメディカルオフィス(東京都中央区)会長。医療秘書教育全国協議会医事CP検定委員などを経て、2000年に診療報酬、調剤報酬の解説書の出版事業などを行う会社を設立。

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