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薬局なんでも相談室3
相談室3:行政処分で見直された点
日経DI2013年8月号

2013/08/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年8月号 No.190

 行政処分とは、行政機関が個人や機関などに対し、関連する法規に基づき権利を与えたり、制限したり、義務を負わせたりすることです。医療従事者では医師、薬剤師、看護師などに行政処分が行われています。職種は違いますが同じ医療に携わる者として、公正・公平に処分が決定されることが求められます。

 2006年に薬剤師法が改正され、薬剤師の行政処分の類型や再教育研修、行政処分の審議などが医師や歯科医師、看護師と同じになりました。

 今春の改正で、調剤報酬の不正請求により保険薬剤師の登録の取り消し処分を受けた薬剤師に対する行政処分は、不正の額の多寡にかかわらず一定の処分となりました。これは12年3月に見直された、診療報酬の不正請求を行った医師の行政処分と同じ考え方です。

 これまでは不正請求額に応じて行政処分の程度を決定していましたが、当該不正行為は薬剤師に求められる職業倫理の基本を軽視し、国民の信頼を裏切り、国民の財産を不当に取得しようとするものであり、わが国の国民皆保険制度の根本に抵触する重大な不正行為です。調剤報酬に関しては過去5年分しか遡れず、過失の度合いを行政処分に適正に反映することが困難であったこと、複数の薬剤師が関与した場合は過失の度合いが適正に把握できないことなどの課題もありました。特に悪質性の高い事例についてはそれを考慮した処分が行われます。

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