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薬局なんでも相談室2
相談室2:エアコンの修理費は誰が払うか
日経DI2013年8月号

2013/08/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年8月号 No.190

 エアコンの修理費用について、賃借契約書に取り決めがある場合は、それに従います。しかし、取り決めがない場合は、エアコンの所有権は誰にあるのか、また、使用中の過失の有無がポイントになります。

 エアコンが壁や天井など、建物の構造内に設置されている場合は、エアコンは「不動産の付合」と見なし、店舗の一部と考えるので(民法第242条)、店舗を貸した貸主が修理費用を負担します(同第606条1項)。もし、ご相談者が申し出ても貸主に修理する意向がないのなら、借主(ご相談者)は自身でエアコンの修理を依頼し、その費用を貸主に請求することが可能です(同第608条1項)。ご相談者に落ち度がないのに故障した場合、賃料の減額を求めることができます(同第611条)。

 ただし、ご相談者のエアコンの使用方法が不適切だったために故障したり、故意に壊した場合は、借主に過失があると認め、エアコンを壊したご相談者が修理しなければなりません(同第709条)。

 エアコンが建物とは独立したもの(冷風機など)であるなら、それを誰が所有しているかによって変わってきます。貸主がエアコンを所有する場合、別段の意思表示がない限り、一般的に店舗の賃貸にエアコンを含むと理解してよいと思います。従って貸主が修理費用を負担します。

 また、よくある事例として、前の借主が所有していたエアコンを、契約終了時に店舗に置いたままにしていくケースがあります。貸主も次の借主もエアコンの所有者には当たらず、エアコンは前所有者の好意で使用したことになります。この場合の修理義務は双方の話し合いによって解決することになります。もし、前の所有者がエアコンの所有権を放棄し、貸主がエアコンを取得した場合には、貸主が修理費用を負担します。

 賃貸借契約時に貸主がエアコンの取り扱いについて何も説明しなかった場合は修理費用は貸主の負担と考えてよいと思います。

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