夫婦ともに心房細動があり、近くの循環器内科診療所に通院している65歳の男性Hさんと63歳の妻が、受診の帰り道に処方箋を持って薬局を訪れました。夫婦2人分の処方箋を差し出しながら、Hさんは次のような質問をしました。 私も妻も、心房細動という不整脈があって、血液をサラサラにする薬を飲んでいます。妻の薬は粒が小さくて、1日1回1錠飲むだけでいいのに、私は大きなカプセルを1日2回、4個も飲んでいます。私も妻と同じ薬に替えてもらえないかと先生に相談したのですが、「あなたの薬は替えられません」と断られてしまいました。どうしてでしょうか。 ※お薬手帳によると、Hさんには近隣の消化器内科診療所から、ウルソ(一般名ウルソデオキシコール酸)、ラクツロース・シロップ(ラクツロース製剤)、アミノレバンEN配合散(肝不全用経口栄養剤)、パリエット(ラベプラゾールナトリウム)、アルダクトンA(スピロノラクトン)が処方されている。 処方医が、Hさんに処方しているプラザキサ(一般名ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩)をイグザレルト(リバーロキサバン)に変更しないのは、なぜだと考えられるか。
服薬指導
心房細動の薬が異なる夫婦
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