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薬局なんでも相談室3
相談室3:インテリな患者にどう対応?
日経DI2013年6月号

2013/06/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年6月号 No.188

 ご相談のように、最近はやたらと知識をひけらかす患者さんが出てきたのも事実でしょう。このような患者さんはたいてい確信犯で、「この薬剤師なら言い返さないだろう」と狙いを定め、薬剤師が困った顔をしたり、焦ったりする様子に快感を覚えるものです。

 ただ、薬剤師がそれを「厄介」と感じてしまう背景には、「薬剤師と患者のコミュニケーションは専門家と非専門家であるべき」つまり、「薬剤師は患者より情報が豊富なのが当たり前で、優位でなければならない」との思い込みがあるのかもしれません。

 このような患者さんに遭遇すると、ついつい薬剤師も情報武装して対抗しようとしてしまい、「さすが薬剤師さん!」と患者さんに言わせたくなる心理が働きます。ですが、それは全く意味がありません。間違っても患者さんとの“全面対決”にならないようにしてください。

 私は、患者さんが自身の疾患について勉強することは悪くないと思います。患者さんがその知識を薬剤師に話したいのは、「私はこんなに勉強しているの。認めてよ」という承認欲求の裏返しと考えてみてはどうでしょうか。薬剤師は余裕をもって患者さんの話を聞き、「素晴らしいですね。よく勉強されているのですね」とねぎらいの言葉をかけましょう。

 薬局に続けて足を運んでもらっているということだけで、信頼関係は十分構築できていると考えられます。薬剤師は患者さんのペースに巻き込まれないことが重要です。

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