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薬局なんでも相談室3
相談室3:一包化の再調剤を頼まれたら
日経DI2013年5月号

2013/05/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年5月号 No.187

 今回のご質問は、「過去に一包化された薬剤の再利用における衛生上の問題点」と解釈できます。例えば、1週間前に1カ月分が処方され、複数の薬剤を一包化したが、患者の状態が変わったので、本日、1剤だけ中止となった、といったケースが想定されます。

 再調剤については、薬剤師法第23条「処方せんに基づく調剤」を逸脱していないかという解釈の問題もありますが、厳密なルールはありません。本来、いったん患者の手に渡った薬剤を再調剤することは、患者がどう管理していたかが分からないため、できれば避けたいところです。行うのなら、以下の点に留意すべきでしょう。
(1)まず、処方医に確認、承諾を得る。
(2)患者に、汚れや破損のある薬剤は薬局が破棄すること、作り直すには時間がかかることを説明、承諾を得る。
(3)一包化された薬剤は、プラスチックトレーなどの中で開封し、再調製後はそのトレーを酒精綿や水洗いなどで清掃しておく。
(4)再調製に当たり、できればパイルパッカーを使う方が汚染の影響が少ない。自動錠剤分包機を使用する場合には、薬剤の通り道を全て酒精綿などで清掃する(本誌2013年2月号Report「調剤事故を防ぐ機器の掃除&点検」参照)。ローターカセットに入れ直しての再調製は行わない。
(5)再調製は、新たに調製するよりも過誤を起こしやすいので、鑑査を特に慎重に行う。ダブル鑑査などの手順を踏み、薬歴に記入しておく。
(6)対処法は、薬局内の内規で標準化、文書化しておく。

 なお、今回のような再調剤では、調剤報酬は請求できませんので、経済的な観点から再調剤はしないという考え方もあるでしょう。

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