腰椎の圧迫骨折で病院の整形外科に入院し、1カ月前に退院した78歳の女性Eさんが、整形外科外来を受診後、処方箋を持って薬局を訪れました。Eさんは不安そうな表情で次のような質問をしました。
骨粗鬆症の薬を飲んでいたのですが、転んで腰の骨を折ってしまい、近くの病院に入院していました。先月退院して、今日病院の外来を受診したら、先生から「骨が落ち着いてきたので、今日から骨を強くする注射薬を使いましょう」と言われ、使い方も教わってきました。この薬は以前飲んでいたフォサマックとは違う薬なのでしょうか。あと、先生から「この注射は効いていても2年たったらやめます」と言われましたが、どういうことなのでしょうか。
※お薬手帳によると、Eさんは骨折する前までフォサマック(一般名アレンドロン酸ナトリウム水和物)を服用していた。
フォルテオ(一般名テリパラチド)が骨粗鬆症を改善する作用機序は、次のうちどれか。 フォルテオの最大投与期間が2年間(24カ月)と決められている理由は、次のうちどれか
服薬指導
フォルテオが2年しか使えない理由〈処方箋〉
1日1回 1回20μg
1日1回 1回2枚 腰背部
(1)副甲状腺への作用による骨吸収の抑制。
(2)骨芽細胞機能の活性化による骨新生の誘発。
(3)カルシウム沈着の促進による骨密度の上昇。
(1)非定型骨折の頻度が増加するため。
(2)骨腫瘍の発生頻度が増加するため。
(3)甲状腺機能の異常が生じ得るため。
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