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薬局なんでも相談室2
相談室2:レセプトに投与期間も書くべき?
日経DI2013年3月号

2013/03/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年3月号 No.185

 オメプラール錠(オメプラゾール)やタケプロンなどのPPIの投与期間は、胃潰瘍および逆流性食道炎では8週間、十二指腸潰瘍では6週間などと添付文書に記載されています。ただし、維持療法が必要な場合は、それを超えた投与が認められています。

 結論から申し上げると、調剤レセプトの記載要領(最終:2012年3月26日保医発0326第2号)には、投与期間の記入は規定されていません。そのため、ご相談のケースでは、PPIの投与期間を記載する必要はないといえます。

 審査支払機関では、薬剤の用法・用量などに関するコンピューターによるチェックおよび突合・縦覧点検を行うようになり、それに伴ってPPIの投与期間超過に対する減点査定が増加しています。しかし、そのことを理由に審査支払機関が投与期間の記載を求めているという情報は、私が調査した限りではありません。

 そもそも現在、審査支払機関は突合・縦覧点検により投与期間を把握することが可能ですので、医療機関に対して改めて投与期間をレセプトに記載するよう求めるとは考えられません。まして薬局に対し、逐一医療機関へ照会した上で調剤レセプトに投与期間を記載することを求める道理は全くないといえます。

 ただし、保険者の再審査請求に対する審査の正確さを期す(保険者の言い分をうのみにしない)ことを理由として、医療機関に対して投与期間の記載を求めた審査支払機関が存在した可能性は否定できません。しかし、その場合でも、医療機関に対する要請であり、薬局に対して求めたものではないだろうと思われます。

 また、都道府県の国民健康保険団体連合会は審査支払機関ですから、審査の強化という観点から、比較的協力が得やすいと思われる薬局に、記載を求めたところがあった可能性はあります。

 いずれにしても、突合・縦覧点検が行われている現在、かつてのようなことは起こらないと思いますので、レセプトには投与期間を記載しないで提出されることをお勧めします。

 なお、万一、同じような返戻があれば、その根拠を明確にするよう求めるとともに、ご所属の都道府県薬剤師会と相談して、対応を検討されてはいかがでしょうか。

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