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もっとカッコいい薬剤師
薬剤師の備えあれば患いなし
日経DI2013年3月号

2013/03/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年3月号 No.185

 3月11日。東日本大震災から2年がたつ。震災でご家族やご友人を亡くされた方々、被災された方々のことを思うと、「2年」という一言で語ることははばかられるが、今月は改めて災害への備えについて考えてみたい。

 昨年3月にまとめられた『薬剤師のための災害対策マニュアル』では、災害時の薬局・薬剤師の役割として、組織的な医薬品の供給や、避難所や救護所での医療支援活動、公衆衛生活動などを挙げている。

 だが、いざという時にこれらの任務を全うするためには、日ごろの「備え」が欠かせない。薬局が自立して数日間過ごせるだけの水や食料、地域住民の健康を守るために最低限必要な医薬品、通信手段や電気といったライフライン確保のための備え。これらは、自らが被災した場合も、被災地に支援に駆けつける際にも必要になってくる。

 では、果たしてこれらの物品的な備えがあれば、患(うれ)いなしといえるだろうか? 答えは「否」である。大切なのは心の備え、すなわち薬剤師としての心構えだ。日ごろから薬剤師にできること、薬剤師にしかできないことを考え、実践していなければ、非常時に突然、「薬剤師」になれるはずがない。備えなくして患(わずら)いは癒やせないのだ。

 とはいえ、どんな人間でも、どんなにカッコいい薬剤師でも、一人でできることは限られている。心の備えと同じくらいか、それ以上に大切なのは、24時間365日連絡を取ることができ、困った時に互いに助け合える仲間の存在だと、わたくしめは思う。

 “カッコいい薬剤師法”第1条にはこう書いてある。「カッコいい薬剤師は、高い志と固い絆を持ち、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、いついかなる時も、国民の健康な生活を確保する」。

(ジャック)

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